何度でも、何度でも。出会えたことに、ありがとう!と言える、いのちの絵本。
命について、生きること、死にゆくことを、考えさせられる絵本。この世の中の生きとし生けるものの中で、わたしたち人間が、一番、「死」について鈍感なもの、それは植物ではないだろうか。親が、子が、友が死んだとき、飼い猫が、飼い犬が死んだとき、わたしたちは、涙するだろう。もうあなたがいないと生きていけない、とさえ思うだろう。しかし、庭の木の葉の最後の一枚が落ちたとて、わたしたちは何も思わない。今朝、きれいな花を咲かせたチューリップがしぼみ、花びらが落ちてしまっても、「死」と直結できない。だけど、長い冬の寒さに耐えた枯れ木に、小さな緑が芽吹いているのを見つけたら、「もうすぐ春だね」「命って、素敵だね」と、自然の生命力にほっこりさせられる。植物は、不思議だ。そんな植物、葉っぱのフレディが主人公のストーリー。大人のための絵本のさきがけかも・・・・。わたしの認識不足かもしれないが、この本がきっかけとなり...この感想を読む
5.05.0
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