杉野直也 - 真珠夫人のキャラクター

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小説レビュー数 3,368件

真珠夫人

3.503.50
文章力
5.00
ストーリー
3.00
キャラクター
4.00
設定
4.00
演出
4.00
感想数
1
読んだ人
1

杉野直也のプロフィール

本名杉野直也
年齢(作品時)二十三四
性別
国籍日本
所属学習院の高等科
特徴男らしい顔立ち、火のような熱情、気品のある声
価値観僕は、成金輩の粟を食むを潔しとしないのです
名言貴君は、良心を持っていますか
勤め先神戸の南洋貿易会社
実父杉野子爵
渡航先ボルネオ

真珠夫人の他の登場キャラクター

真珠夫人の感想

菊池寛は女性を愛してくれた

女性を愛してやまない菊池寛男性のために人生を狂わされ猛烈に反抗して太く短い生涯を駆け抜けた女の物語。封建的な時代に男の後ろに控え、まるで家畜のごとく従順で学問もさせられず、暗闇の中に閉じ込められて来た女性の自我の成長と精神的解放への、応援歌でもある。男顔負けの知性と精神力を備え、男性をコテンパンにやっつけてなお眉ひとつ動かさずに婉然と笑う美女が、よく出てくるのだが、こうした女性の姿を、「成熟した文明特有の女性」と、作中では表現されている。菊池寛は、こうした堂々たる女性が日本の大半を占めるようになり、仕事においても家庭においても男性と対等に生きることができるようにと、常々願っていたのだろう。私は1人の女性として、菊池寛のこの、女への細やかな情けと愛情深い眼差しを、本書を通して感じた。歴々たるメンバーを集めたサロンで、文豪に関する議論を戦わし、その中央に女性が座っている、などという構図は、当...この感想を読む

3.53.5
  • みーままみーまま
  • 155view
  • 1488文字
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