荘田瑠璃子のプロフィール
本名 | 荘田瑠璃子 |
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ニックネーム | 玉桂の瑠璃子夫人 |
性別 | 女 |
国籍 | 日本 |
特徴 | 嫣然たる微笑、怒れる女王の如き、冷然たる儀容、スラリとした白皙の身体 |
価値観 | 誰かから抑えられると、その二倍も三倍もの烈しさで、跳返したいような気になる。善人を陥れようとする悪魔を、法律に代わって、罰してやろう |
物語上での目的 | 妾はユージットになろうと思うのでございます、精神的にあの男を滅ぼして御覧に入れます、親の難儀を救うために娘が身売りをする |
家族 | 荘田勝平、勝彦、美奈子 |
旧姓 | 唐沢 |
許嫁 | 杉野直也 |
実父 | 唐沢男爵 |
真珠夫人の他の登場キャラクター
真珠夫人の感想
菊池寛は女性を愛してくれた
女性を愛してやまない菊池寛男性のために人生を狂わされ猛烈に反抗して太く短い生涯を駆け抜けた女の物語。封建的な時代に男の後ろに控え、まるで家畜のごとく従順で学問もさせられず、暗闇の中に閉じ込められて来た女性の自我の成長と精神的解放への、応援歌でもある。男顔負けの知性と精神力を備え、男性をコテンパンにやっつけてなお眉ひとつ動かさずに婉然と笑う美女が、よく出てくるのだが、こうした女性の姿を、「成熟した文明特有の女性」と、作中では表現されている。菊池寛は、こうした堂々たる女性が日本の大半を占めるようになり、仕事においても家庭においても男性と対等に生きることができるようにと、常々願っていたのだろう。私は1人の女性として、菊池寛のこの、女への細やかな情けと愛情深い眼差しを、本書を通して感じた。歴々たるメンバーを集めたサロンで、文豪に関する議論を戦わし、その中央に女性が座っている、などという構図は、当...この感想を読む