風呂敷を畳めていませんよね…? - ノウイングの感想

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風呂敷を畳めていませんよね…?

2.52.5
映像
4.0
脚本
2.0
キャスト
4.0
音楽
2.5
演出
3.5

CMか何かで飛行機が突っ込んでくるシーンに惹かれて見てみたが、見終わって出た感想は『……えっ、終わり?』だった。 SFディザスター・ムービーと呼ばれる類のもので、さっくり説明するなら「地球がピンチ!」になる話だ。どれだけ地球がピンチなのか、どんな異変が起きているのか見せていく映画の前半はそれなりに楽しかった。暗号のようなものも出てきて、謎の人物の話も加わって、伏線がかなり張られているように思えて、どんなふうに決着をつけるのか、期待感は凄く高まった。 だが、物語の後半は今ひとつ。死亡フラグを自ら立てて突っ込んで案の定死んでしまったり、少し予想はしていたけれど案の定宇宙人が出てきたり。宇宙人を登場させる時は本当に細心の注意を払って頂きたい……アレが出てくるだけで作品がチープになってしまう可能性の方が高いのだから。 結局前半で張り巡らされていた気がした伏線はほぼ回収しないまま、しかもいっそ笑えてしまうようなオチで終わってしまったので、本当に勿体無い。やり方を変えれば、それなりに見応えもあったと思うのだが、前半と後半で別の映画のような印象になってしまった。

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いかにも不吉な始まり方この映画は、いかにも不吉な始まり方をする。その不吉さは不気味で、個人的には好みだったので、どんどん映画にのめり込むことができた。何者かからのメッセージを受け取ったかのような少女ルシンダは、取り憑かれたかのように手紙に数字を書き連ねる。その手紙は創立記念イベントでの50年後に開けるタイムカプセルに入れられ埋められた。それから50年がたち、カプセルを開けてその手紙を受け取ったのは、少し難聴気味のケイレブ。ニコラス・ケイジ演じるジョンの息子だ。ここからストーリーの展開は早い。ケイレブの補聴器の不調から始まり、不可解な数字の謎もどんどん解けていく展開の早さに、画面から目が離せなかった。この不吉な少女ルシンダは、後にルシンダの孫アビーとして再登場する。彼女もうまいけれど、ケイレブを演じているチャンドラー・カンタベリーも相当うまい。外国には時々凄みのある演技をする子役がよくい...この感想を読む

3.53.5
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5.05.0
  • kilyoukakilyouka
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