3D彼女の魅力の件
黒髪&メガネ男子
黒髪&メガネ男子が好き!という女性は少なくないのでは?
ズバリ私は大好きなのですが、この作品の主人公、つっつんはズバリその分野のストライクゾーンを貫いていると思います。
私がこの作品を読みたい!と思ったのも、表紙のメガネ男子つっつんが私にはとてもかっこよく映った為です。
ヒロインの色葉が超絶美少女である事も作品の魅力の一つであると思いますが、冴えない風の黒髪メガネ男子も、実は女子の萌えポイントであり、魅力の一つとして間違いないと思われます!
とことんダサい
大体、少女漫画は、あまり冴えない主人公が、恋愛の相手や、周りに影響されて徐々に磨かれて行き、最後にはとてもイケてる風になるのが普通の流れだと思うのですが、つっつんは、いつまでもダサさを捨てない。中盤でおしゃれに挑戦するも、やはり戻ってしまう。そこが他の作品とは違う点かなあ?と個人的には思っています。
そして過去にヲタクである事であまり良い思い出がないのにヲタクである事に誇りを持っていて、そこが妙に男らしくて潔く、自分は色葉ではないけれども、色葉がつっつんに惚れてしまう気持ちもわかる気がします。
ほんとに好きなの?
二人の恋愛に、ずっとついてまわる疑問点が2点。
一つは「色葉はつっつんの事を本当に好きなのか?」という点があります。つっつん本人も、中盤まで、だいぶ疑っていましたが、私も色葉が超絶美少女で、男に慣れすぎているという前提があるために、だいぶ疑っていました。どうもあの飄々とした表情の裏で何か別の事を考えているんじゃないか?と妙に疑ってしまいました。結果的には安心しましたが…
そしてもう1点
付き合う期間が半年間という期間限定である事。登場人物のキャラやギャグで笑える半面、ここが一番気になり、一番シリアスな点。1巻からずっとずっと気になっていて巻数を増していくにつれ、色葉が1巻で口にした「半年後の転校」が、ただの転校ではないぞ?と不安になって気になってたまりませんでした。
あと2か月ある。と色葉とやりたい事を箇条書きにしてとことん思い出をつくる姿はとても感動して食い入るように読んだ気がします。
あまりに残酷な真実
色葉が頭を指さして、「ここにね、悪い虫がいてね」と「半年後の転校」の真実を話し始めた時につっつんの心情、たまりません。涙があふれて止まりませんでした。
脳の手術の後遺症として記憶がなくなるかもしれないという残酷、最終巻でも、本当に忘れてしまったのか?思い出さないのか?とても心を揺さぶられました。
最後の最後まで読まないと、本当にスッキリしない、というか、最後までハラハラ、ドキドキさせてくれました。
黒髪メガネ男子につられてなんとなく読み始めましたが、涙をさそう感動シーンあり、ギャグもかなり面白い、忘れられない宝物の作品です。
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