男のロマン溢れるドラマ『ビーチボーイズ』
旬なキャストで構成されたドラマ
このドラマのメインキャストは竹野内豊さんと反町隆史さんのダブル主演で、ヒロイン役には広末涼子さんとなっていて、青い海が似合う爽やかなメンバーが揃いドラマをより一層に爽やかな作品となっています。
メインキャストもそうですが、脇をを固める出演陣も当時の旬な俳優が揃っていると思います。
反町隆史さんに関して、このビーチボーイズが出世作ではないかと個人的には思うくらいです。
特に監督の配役で嬉しかったのは、広末涼子さんの同級生を演じていた佐藤仁美さんの出演です。
佐藤仁美さんはジブリ作品でも描かれている小説の実写化の際にヒロインを演じていて、その作品をきっかけに好きになった女優だったので、ビーチボーイズに出演する事を知り嬉しかったのを覚えています。
ビーチボーイズを観るようになったきっかけも正直な所、佐藤仁美さんが出演するからだったと思っています。
男性を引きつける魅力が多く詰まっているドラマ
このドラマは男性には魅力的なシチュエーションが多く詰まっている作品だと思います。
鈴木海都が休暇で訪れる海辺の民宿で物語は展開されていきますが、この民宿こそが男を引きつける魅力があると思います。
主演の二人が寝泊まりすることになった屋根。
これは秘密基地のような感じがして見ているだけでワクワクした気持ちになりました。
そして目の前に広がる大海原。
ビルの中や社会のしがらみの中で働いている人には羨ましい環境です。
季節もダイレクトに感じられますし、夏の海岸での海の家に心を弾ませ、訪れるお客の笑顔を共有しながら働ける生活は憧れても実際にはできないと思いますので、このドラマを観てワクワク感を共有されてもらいました。
更に、男が憧れる男性との出会い。
マイク眞木さん演じる民宿のオーナーは人生に大きな影響を与えてくれるでしょうし、主演の二人が居座りたくなる気持ちにはおおいに共感できます。
自然が溢れる環境と尊敬できる人生の先輩がいるというシチュエーションは男にとって憧れること間違いなしだと思っています。
人生で一度はドラマのような生活をしてみたいものです。
爽やかな舞台に隠れる人間の葛藤や困難
夏の海という爽やかな舞台で物語は進んで行きますが、ドラマに登場する人達にはそれぞれに葛藤や困難が描かれています。
竹野内豊さん演じる鈴木海都は憧れと現実との葛藤、反町隆史さん演じる桜井広海は過去の挫折など、それぞれに思い悩む事があります。
様々な葛藤や過去の挫折、それに家庭内の問題や進路など、それはどれもが身に覚えのありそうな事柄で、作品中で困難を乗り越えていく姿に勇気づけられた人も多くいたと思います。
特に私が共感して観ていたのは桜井広海のエピソードです。
私にもスポーツで挫折を経験した過去がありましたので、桜井広海が過去の挫折を乗り越えていく姿に感動してしまいました。
過去を乗り越えるエピソードとしてはマイク眞木さん演じるオーナーの話も感動しましたね。
命を懸けて困難に挑戦する事はなかなか出来ることではありませんが、その姿を若者に見せる事こそに本当の意味があると思いますし、このドラマの舞台に憧れを感じて観てしまうのもオーナーの存在があってこそだと強く感じます。
自分の境遇に近いエピソードが描かれていることで爽やかな青春ドラマだけではなく、より一層深みのある人生を考えさせられる作品になっていると感じています。
対照的な主演
このドラマの主演の二人は、真面目で物静かな鈴木海都と脳天気で騒がしい桜井広海の対照的な二人を中心に描かれています。
ですが、物語が進むに連れて二人の第一印象からは反対の印象を感じてきました。
真面目で物静かな鈴木海都は本質では大胆で熱血漢な所が見えてきて、桜井広海は打たれ弱くて寂しがり屋な所があるといった本質的な面も対照的な二人だと感じました。
この二人の見た目や本質的な部分を見てみると、自分自身がどちらかに似ていると感じた人も少なくないと思います。
一般的にありがちなキャラクターの二人を描くことで、鈴木海都の目線と桜井広海の目線の二人の内で視聴者が自分に似ている方の目線で、どちらかに共感しながら観ることが出来るドラマになっていると思います。
ドラマの中では、反対の性格をした二人がぶつかり合いながらお互いのことを理解していく様子が描かれていますが、自身と同じ性格をしたどちらかの主演を自らに投影させながら視聴する事で、違った楽しみ方でドラマの中に入り込める作品になっていると思います。
自分と正反対の人間と付き合っていくのは実際には大変な事かもしれませんが、このドラマを観ていると正反対の人と付き合いもってみるのも良いかもしれないと思わせてくれました。
鈴木海都と桜井広海の二人には負けず嫌いな所がある共通点もあるようですから、一つでも共通する所があれば二人のように良い関係が築けるのかもしれませんね。
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