あさが来たを見た後に気になった所を考察してみた
子供が少ないと感じた
嫁ぐことになった家は地域内ではかなりの規模を誇る両替商。店もそれなりに繁盛していて、伸び盛りで更に石炭を掘る鉱山まで取得したため、商売は軌道に乗っていたと判断できた。ただ、あさの子供は1人だけだったので少し驚いた。この当時の家庭の子供は、2人から4人くらいいるのが当たり前のような雰囲気があったので、やや意外な気がした。
その理由を探ってみると、当時の人々とは程遠い行動が原因に見えた。江戸から明治のかけての人々は、主に夫がお金を稼ぎ、妻が主婦となり家を守るのが一般的だ。ところが、夫は仕事を全くせず風変わりなことをして生活していた。妻であるあさはその逆で日々懸命に働いていたので、周囲の人からは、おかしな視線で見られていたことが想像できる。しかも、夫は夜遊びにも夢中になっていたため、め、仕方なかったのだろう。
子供が多い設定も当初は予定していたのかもしれない。ただ、夫婦の状態からすれば、それはあり得ないとスタッフが判断したのだろう。夫婦仲は円満ではあったが、お互い寝る場所が違っていることも多かった。
夫が良く持っていた巾着袋の中身とは
登場すると必ず手にぶら下げていたので、何を入れているのかやや気になった。特に夫が九州へ訪れたシーンは、持ち物がこれ1つだけだったため、中身を見てみたいと感じた。ただ、残念ながら、ドラマ内では中身について触れている所は出てきていない。
おそらくだが、袋の中には財布や身分を示す何か、などが入っていたと考えられる。両替商の息子なので、財布の中身は沢山のお金が詰まっていたと予想できる。身分証については、店の名前が書かれた何かが入っていたはず。あと、この当時は旅行をする際に証明書が必要だった。各地の県にある役場に提出するともらえる証だ。これらが袋の中に入っていたと思う。
普段から身だしなみに気を遣うタイプだったので、鏡と櫛を入れていても不思議ではない。また、九州へ向かう時は長旅になるので、おにぎりや水筒を袋に入れた可能性もありそうだ。
最後の場面にやや疑問
髪が白い時に亡くなったはずなのに、黒い頭の夫が登場したのにやや驚いた。髪の色から察するに、夫の姿はあさの想像から生まれた産物かもしれない。この時の朝は老年に達しており、仕事からも足を引いていたため、良いお婆ちゃんとして暮らしていたようた。なので幻を見た原因は、夫に逢いたい気持ちによるものだと思う。ドラマ内で心の支えとなっていた人物なので、あり得ることだ。
夫があさを迎えに来たのかもしれないが、この時は孫にも囲まれて幸せだったので、そうではないと言る。
姉が長生きをした
姉とのやりとりが面白かったので、ネットで作品のことを自身で調べてみた。すると、姉は実際にいたみたいだが、早くに亡くなっていることが判明。
これはオリジナル要素を含めた結果なのだろう。ドラマでは時々、サイドストーリーのような物を入れることもある。この姉一家の話が、それに分類されるのではないかと考えている。
姉達は一度は落ちぶれたが仕事に励んだ結果、見事に農家として再起した。これは、見ている人達に失敗してもやり直せるんだ、という気持ちを抱かせた気がする。なので、この部分も視聴率が高かった要因に見える。
このサイドストーリーを人気化させるには、姉を長生きさせることが必要不可欠。仮想の話ではあるが、視聴者を引き込む要素が詰まっていたので、見ていて面白かった。特に夫や意地悪をしていた義母が亡くなるシーンは、見ていると悲しくなり涙が出てきたので、泣かせ所も心得ていたようだ。また、姉の子供があさの店で働く場面も共感できた。
井戸の深さはどれくらいなのか
姉が井戸に落とされるシーンがあった。やりそうな気がしたので内容には納得できたが、生きているののは予想外だった。昔の井戸は結構深いため、落ちると亡くなる人が多発したので、生存できたのは運が良かった。とはいえ、元々生きるように設定していたと気もするが。
井戸の深さも気になった。姉が井戸の底で身体を起こし上を見上げた場面では、約5mほどありそうに見えた。現代のように機械を使って掘る技術はないはずなので、全て手作業で完成させたと予想できた。
あさの給料
作品内では会話として出てこないので全て想像になる。嫁いだ当初は奥さんという設定だったため、無収入で働いていた可能性が高そうだ。ただ、周囲に移動する費用や食費などは、全て店側が出していたため、お金を頂く必要はなかったのかもしれない。
あさが店内で、社長に近い役割を果たすようになった時に、ポケットマネーからお金を出そうとした場面があった。正しい数字は分からないが、かなりの規模のお金をもらえていたのだろう。
給料をもらえるようになった時期は、九州に行くようになった辺りだと見ている。その頃は、商売人として認めてもらえていたので、時期的に丁度いい。
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