掃除をすることにより自制心が育つ
潔癖症は本当に大変です
青山君は潔癖症かつ、自分で掃除するタイプの人なので偉いとは思いますが、それだけの労力と時間を人生で費やさなければなりません。これは本当に大変なことです。
私の知り合いに潔癖症(強迫神経症)の人がいましたが、公共のテーブルに手をつくことも、椅子に座ることもできないと言っていました。その上掃除は家族任せだったのでお嫁さんは実家に帰ってしまい、家族崩壊です。仕事にも出られなくなり休職してしまいました。
読んでいるに、青山君の潔癖症はかなりのものなのではないかな?と感じました。
しかし、自分で掃除道具を用意して、何も文句も言わず部室を掃除したり、サッカーボールを磨いたり、身の回りのことをしていたりしているようです。高校生のサッカー部の練習プラスその潔癖活動は相当に大変なことと思います。高校生活のみならず、これからも一生彼がそういった生活をしなければならないと思うと、本当に気の毒です。
しかし、これだけ自分でやってくれるのなら、もし結婚したら家の中の掃除は一任できるかもしれません。触れなそうですが・・・。そこは楽できますね。お前やれよとは言わなそうなので結婚できそうです。上記の人とは違いましたね。
潔癖症の人は外のウォシュレットを使うのか
それにしても一つ気になることがありました。
それは、潔癖症ともあろう青山君が、ウォシュレットを使用するのかという件についてです。しかも外のトイレのものをです。これについて、私は友人と激論を交わしたことがありました。
私は普段家のウォシュレットも使用しますし、外のウォシュレットも気にせず使用します。しかし、友人はウォシュレットそのものを使用することを汚いと感じるというのです。ちなみにその友人は男性で、特に潔癖症ではないのですが。
理由としては、水の出てくる棒のようなところがなんか汚いと感じる、そこに他の人のものがついているのかもしれないと思うし、自動洗浄とか信じてないから。ということです。そんなものでしょうか?しかし言われてみればそうなのかもしれないという理由ではあります。
そんな人もいる中、かなりの潔癖症な青山君が、自分でお掃除しているとはいえ、その学校にウォシュレットがあるというだけで高校選びの理由にするでしょうか?いまいちピンときませんでした。一番安全なのは外で大をしないことです。そうすれば個室のトイレに入ることもないでしょう。
女子なら個室に絶対入らなければならないし、便座に座らなければなりません。が、男子なら我慢するか、家で済ます習慣をつけていれば何とかなりそうなものです。少しずれた性格なのかもしれません。そういえばぼーっとした顔をしています。表情もあまり豊かとは言い難いですね。
悲しい男子高校生の性
キャプテンが振られた時のお泊り会の時、男子高校生の性というものが描かれていましたが、同級生の妹(中学生)の風呂上りにドキドキするといったシーンがありました。それについてですが、友達の妹にドッキドキするほどに年頃の男子とは悲しい動物なのでしょうか?
私は女なのでよく分かりませんが、好きな人がいるキャプテンまでもドキドキしているのを見ると男ってなんだかなぁと思ってしまいました。
中学生女子が「セッ」と言っただけで全員が大興奮というところには、特に気持ち悪くて引きました。こんな人たちは本当にいたら絶対に彼氏になんてしたくないです。見たくない素の一面です。息子がこんなんだったらぶっ飛ばしますし、旦那だったら即離婚です。ただの変態でしょう。漫画だけだと思いたいです。
友達の妹なんて自分からしても妹みたいなものと感じるような気がしますが、男性は性的な意味で見てしまうのもなのでしょうか?女側から考えると、友達の弟、もしくは兄に対してドキドキするということですが、とりあえず私には経験がありません。
少女マンガでは、血のつながらない兄、弟(再婚の連れ子同士設定)での恋愛漫画はよくあります。そう考えると少し違いますが、矢張り妹(ではないけど妹みたいな)兄・弟(本当のではないけど兄・弟のような)という関係は燃え上がるものなのでしょうか。
成田君の屁~潔癖症仲間
成田君がおならをしてしまう話がありました。潔癖症仲間の成田君からしたら大きな事件ですという描き方ですが、そうでない普通の人であっても、教室でおならをひり出してしまったとなったら、それはもう大事件で生きていけないと思うことでしょう。
何を隠そうこの私もやらかしてしまったことがあるので大いに分かります。しかも超巨大なのを。あのときの記憶は何十年前のものでも、リアルに思い出すことができます。穴があったら入りたいというのはこのこと。
しかし、成田君が言うように、そしてマツコ・デラックスがテレビで言っていたように、おならをするということは気持ちがいいのです。私もマツコがテレビで言っていたのを聞いて、ああそうなんだ、気持ちいいんだと、今までトイレで、人のいない台所で、壁の隅ですかしていたおならを、おならをしていた自分自身を肯定してあげることができました。
勿論いつどこであっても、していいというわけではありません。しかし、おならはしなくてはならないものです。我慢しすぎてどうにもならない腹痛になり病院に行く羽目にならないうちにぶっ放した方がいいということです。これはあの日やってしまった私へ言ってあげたい、そして日本中のやらかしてしまった方たちへの勇気づけになる話でしょう。
こういう女って・・・ゆりっぺ
特筆しなければならない女としてゆりっぺははずせないでしょう。こういう女は絶対にいるだろうなぁという風に思いながら読んで、そして梅屋にさらっと流されていいきみとスッキリ。しかし絶対に彼氏が途切れることはなく、なんとなくもやもやする・・・この女、友達いるのか?と思わずにはいられないです。
しかしキャプテンはこんなゆりっぺが大好きだし、意外とこういう地雷もちだけど「さしすせそ」と多様しているのにも気が付かず落ちる男も多いことでしょう。周りの男子は突っ込み入れつつ、ゆりっぺの魔性に気が付いている風だけど、実際こんな女がいても男子の8割は、いや98%ここまで分析できないと私は思います。高校生なら尚更まだ難しいでしょう。
しかし高校生からすでにこのキャラクターを完遂しているとは、ゆりっぺの将来は安泰間違いなしなのかもしれない、と思いました。プロ彼女になり、年収1500万以上の男を捕まえて25で結婚、27で出産、2人子供東京に戸建、勿論親とは別居、電車で1時間~というコースか・・・羨ましいことです。もしかしたら海外転勤とかも狙っているかもしれませんね。
しかしそうは上手く行って欲しくない、と思うのが女の思うところです。こういう女は好きじゃないので・・・。
自制心の塊青山君
潔癖症な青山君ですが、その生活ぶりは現代の若者には珍しく、また、大人と比べても珍しいと言える位に自己に厳しく乱れたところが一切無いと感じます。自制心の塊ともいえると思います。
寺のお坊さんが毎朝掃除をきっちりやることが修行のひとつであるように、青山君の掃除という行為は、そのまま青山君の強い精神を作ってきたのかもしれません。勿論書いたように、行き過ぎた(強迫観念に近い)潔癖症は危険であると思いますが、自分を律するという意味での掃除は、精神的にいいということは間違いないです。
また、規則正しい生活は迷いも軽減されます。
早朝に(決まった時間に)大浴場に行くシーンがありましたが、そうやって時間を決めて行動するということは、何をしようか?どうしたらいいか?という迷いから逃れることができます。そういった一つ一つの行動が、少しずつ自制心を育てることになります。
自制心がある人は、心を制御じ、行動をコントロールできると言われています。社会的な成功、預金高が高い、健康体、太らない、時間を守る、等メリットが多いので、将来性も高いと言えます。よって彼がもてるのも、彼の見た目の麗しさやサッカーの技術だけでなく、先物買いの目の肥えた女子たちの勘の鋭さから来るものかもしれません。
終わりに
青山君のサッカー部話にとどまらず、学校生活全般に話が広がりを見せてくれたので、これからも濃いキャラクター達の楽しい話を期待しています。
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