練りこまれて無い作品 - D.C.S.S. ダ・カーポ セカンドシーズンの感想

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D.C.S.S. ダ・カーポ セカンドシーズン

2.002.00
映像
2.25
ストーリー
2.75
キャラクター
3.00
声優
2.75
音楽
2.75
感想数
2
観た人
2

練りこまれて無い作品

1.01.0
映像
1.0
ストーリー
1.0
キャラクター
1.0
声優
1.0
音楽
1.5

目次

弾がない故の苦肉の策?

このファンからも叩かれ不評のD.C.アニメ2期。当事のサーカス(D.C.ゲーム製作会社)の状況を見れば苦肉の策とも言えなくも無いのです。なぜならこのころはPCゲーム(ギャルゲー)がKey作品を経てただの擬似恋愛ゲームやもてない男がやる卑しいゲームとかの見方から感動する話もあるという認識に変わってきました。そのような考えが世間に広まってきたことでギャルゲーアニメ化が多くなってきた頃でしたがサーカスはその少し前に既に自社人気No1作品のD.C.をアニメ化してしまってました。さらに一気に名を上げたサーカスが次の作品として出した作品「最終試験くじら」は予想を下回る売り上げでヒットしませんでした。それではアニメ化しても人気は上がらない、だけどこのブームを逃したくはないという考えでこのD.C.の2期アニメ化というのに踏み切ったともとれます。

シナリオがめちゃくちゃな展開

さてアニメが始まって見て見ればいきなりファンの展開を裏切る展開。メインヒロインである朝倉音夢が登場しない。しかも死んだような描写をいきなり見せるのである。これにはファンからの不評の嵐。しかも主人公であり音夢の兄である純一のサポート部隊として登場ヒロインズがハーレム状態でみんな純一好き状態でかまってくるということ。これも視聴者はもし音夢が死んでしまったならしょうがないなと思い始めたが数話過ぎたら実は音夢は看護学校に進学しただけで死んではいないということにさらに視聴者をあきれさせる事態に。妹が家を離れたくらいでなにも出来ない主人公じゃないし、無理矢理ハーレム展開にしているという非難が飛び交いました。そしてとどめが新キャラの「アイシア」。魔法使いという設定だが、毎回各話「他人を魔法で幸せにしたい」を連呼し空気を読めないいうウザさをはっきし、それが話の主軸になるものすから完全にこの作品はファンからも見放されていきました。

ゲーム本編からの今でも残る禍根

そしてなぜこの作品がここまで叩かれるか?の一番の大元はゲーム本編にあります。いまでは通称D.C.無印と呼ばれるD.C.シリーズ第一作目・この作品実はD.C.2以降、正確にはD.C.のファンディスクであるD.C.ヒロインのその後を描いた作品D.C.W.Sから既にともスタッフが全然違うのです。原画家変わっています。無印を描いたシナリオライターはD.C.か無印で完結といい。後にでたVFB(ビジュアルファンブック)にて正史となるヒロイン達のその後が描かれています(現サーカススタッフこのシナリオを否定)。これに関しては会社内でもめたと言うのが有力であり、現スタッフ達は続編をやりたかったらしいですがオリジナルスタッフ(無印製作スタッフ)に逃げられたというお話も聞きます。そして抜けた後にD.C.FD(ファンディスク)を作りますが。そこで今でも残るサーカス最大の汚点ともいえるシナリオに改変されてしまいました。その最大の汚点がこのアニメにも反映されてしまい無印からのファンからも見放されていきます

メインヒロイン「音夢」の存在

サーカス最大の汚点とは。この音夢のシナリオについてです。無印で彼女のルートに入ると彼女は看護学校に行かずに残り、他のヒロインルートですと看護学校に行きます。そして彼女のルートでは主人公の純一に夢はあった。だけど兄さんと一緒にいることの方が大切で一緒に学校に通うことが夢と、自分の命が危機にさらされてもその想いを貫き通しました。メインヒロインである彼女のその話にプレイヤーは感動し人気も妹ヒロインとしても有名になっていきました。そして発表されたFD。その後の話に期待が膨らむユーザーでしたがいざプレイをしてみると奈落の底に突き落とされる展開がまっていました。彼女のルートのお話のはずが、彼女が看護学校に行ってしまい純一の元にいない。本校の制服を着ていない(無印時点で付属の制服で本校の服はルートラストとグッズのみ)という展開に開いた口がふさがらないユーザーが続出しました。これに非難殺到したサーカスは後の新キャラを増やしPS2に移植したD.C.のVFBにて音夢ENDのその後というのをFD以降のスタッフが書き、内容は「兄さんの気持ちが分かったから私は本校に行かずに看護学校に行くことにした」というルート全否定のSSを掲載しました。これにより古参の音夢ファン含め多くは完全にサーカスを見限る自体となりました。その汚点であるルートに入っても看護学校にいってしまった音夢というのをアニメでもやってしまい、さらにスタッフはそれを正史と言い切りオリジナルスタッフのシナリオは無かったことにする行動や商業展開のその醜さ様からこのアニメはファンからも見捨てれていきました。、

どうすれ成功したか?

どうすれば成功したか?なんていうのは簡単すぎる答えです。ゲームから変えた声優をオリジナルスタッフに戻し、音夢がしっかり本校に行っていたとスタッフ自ら認めてアニメを作ればよかったのです。このアニメはサーカススタッフも関わってるらしく、過去の自分達の失敗をちゃんと認めてればこのアニメもそれなりに成功し、今の大ヒット作を出せないサーカスになる事もなかったのでしょう。

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他のレビュアーの感想・評価

ダ・カーポシリーズの中で最高傑作(個人の意見です)

ダ・カーポシリーズは言うまでもないが、今まで5期(2016/02/04時点)に分かれることができるが、その中でも一番アニメのキーマンだった「桜」が、詳しく描かれている内容かと思います。「魔法」と「桜」が絡む「初音島」が、この作品の永遠のテーマなので、それにまつわるトラブルを起こす初登場人物「アイシア」と、主人公の「朝倉 純一」そしてその周りの女の子たち。忘れてはいけないのは、すべてのシリーズに出ている「吉野さくら」。このセカンドシーズンは、主に最後の方でしたね。登場は。個人的にはうたまるが好きなので、もう少し出番があればなと思いました。(せめて、うたまるだけでも…。笑)もう、感想というと音夢とさくらが抱き合うシーンが感動的です!!!あとは、アイシアが滅茶苦茶に嵐まくるので、それを処理している純一を見ていたら面白かったな~。それと、うたまるですね!かわいすぎます!水越 眞子がうたまるのイラストを書い...この感想を読む

3.03.0
  • 鉄道1014鉄道1014
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  • 514文字

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