韓国ドラマかよという母親と恋に惑う娘
才能を開花していく感じははっきりしてない
びっくりするほど主人公をはじめで突き落としますよね。母親は外面だけ、父親は出てこないし、信頼していた人は母親と肉体関係あり。どんだけひどい…しかも、地獄に落ちればいいっていう発言から、なんで溝呂木さんは才能を見抜くわけ?全然雰囲気が伝わらない…肝が据わってるからってことなんですかね?お金の臭いどこにもしないけど…芸能事務所の人って直感で動いてるんでしょうか。ママに勝ちたいってだけで生きていける世界じゃない。多くのカメラを前にして、自分の言いたいことを正直に発言できるっていうところに価値があるのかな…惹きつける能力って表現しづらいですよね。あと作風的にあまり背景にふわーとかぶわーみたいな描写が少ないので、あれでばっちり出ているほうだったのかも…と推測はしてみました。溝呂木さんは本心が全く読めないまま進んでいくので、まだまだわかりません。
溝呂木さん、さすがだ!と言われるくらい、上手に七光りを利用しながらうどんっ娘などを成功させていくわけですけど、親のコネなしには成功は絶対になかったとは言いたくないですよね。1割でも才能が眠っていて、それを買ったんだと言われたい…ゆらが不憫で不憫で悲しくなります。そして溝呂木さんの恋フラグは…回収されるのでしょうか。表情が読めな過ぎる。できれば気持ちの描写がもっと見たかったように思います。
七光りによって双子の間で揺れ動く
Q太ってだいぶ最悪な感じですよね。初対面同然で小野塚の息子になりたいから結婚してくれって…いやいや、そんなこと最初に言ってたら、優しさ全部そのためだと思って当然でしょうが。そしてハルカ。Q太への対抗意識から唇奪う?どんな奴だよ!訳が分からない!そしてQ太もデコチューって…うーん。キスってそんなに安いんかい。衝撃的な三角関係の幕開けです。そしていじめが起こっても当然です…ただ、ハルカはゆらを意識するときに、Q太への対抗心が根っこにあったけれど、親がどうとかは考えてなかったんですよね。それは好感が持てました。母親の悪い部分、それを冷静にとらえて前向きに進んでいこうとするゆらのいいところを見てくれたのは、きっとハルカが誰よりも先です。Q太は完全に小野塚に会いたい下心が丸出しだったから、危険人物ですよ、この段階では。完全にもてあそばれるフラグが…立ってます。というか6巻過ぎてもその疑惑はぬぐえません。いつでもハルカにいけると思っています。溝呂木さんもありです。だから女優の才能とか、メインなんだけどメインに見えないというか…色恋全面に出すぎ感も否めません。仕事そっちのけで恋を優先しているとしか思えぬゆらの行動も…怖いです。ここまで6巻もかけてきて、これから仕事と恋をどのように終結させるのか、すごく時間がかかりそうです。初めての仕事だったうどんっ娘のセーラー服汚されるってやつでも、「え、そこ?」っていう感じがありました。セーラーなんぞどうにでもなるんじゃ…もう少し陰湿な方法もあっただろうし、女優業についての説明や苦悩よりも恋多き乙女の話がメインになっちゃってるような気がします。この役をやってみたい、という描写はあったけれど、展開的に少ないし、外で平気で一般人にばれてたりしたシーンはスルーだったりして、いったいどうなっているんだ?と思うときもありました。
すっきりしないので予測してみる
とにかく続きを置いといたまま新しい連載を始めてしまうという作者さんなので、続きはもしかしたらお会いできないのかもしれませんね。ということで予測してみるわけですが、できればQ太とそのまま行ってもらいたいです。だってここまできて父親の影ちらついてまた裏切られて、弟のハルカがかっさらっていったとしても悲しいです。結局かい!って思ってしまう。確かに、ハルカも十二分においしい設定のキャラだと思うんですが、謎多き彼をどうしても応援したくなってしまうという…個人的な思いです。かといって溝呂木さんだとちょっとギャップがありすぎてあまり想像したくないし、絶対仕事だから付き合って繋いどくみたいなこと言いそうです。どっちにしろ、芸能人の恋愛の場合はスキャンダルにどう対応して、どう仕事を成功させ、人間的に大きくなっていくかというのがテーマになることが多いと思うので、七光りではなく、ゆら自身の魅力を最大限に発揮してもらいたいと願っています。できれば悪い母親については少しくらい足元を崩してざまーみろ的な展開が起きてくれたらすっきりしますし、大いに期待しています。もしかしたら泥沼展開になり、どん底まで転落する可能性も…そしてそれを救い上げるのが娘…とかっていう韓国ドラマみたいなドロッと感も出してくるかもですね。他の作品でも、とにかくドロドロしたものも描いているので、そんな気もしています。
早く続きを出してください、として言えませんが、自分的に納得する方向で結末がやってくることを期待して待っていようと思います。このままさよならだけはしたくないですね。
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