ドキュメンタリー〜吸血鬼〜
この作品はフィクションです。
まぁ吸血鬼なんて見た事無い人が殆どだと思います。なので、この映画、ドキュメンタリー調に描かれてますが最初から最後までフィクションなのは分かる事なんですが、このドキュメンタリー調で描かれてるところがすごく面白い!何より自分は元からノンフィクション、密着ナントカみたいな番組が普段から大好きな人間なので、嘘でもそれっぽい話の作りにテンション上がります。
魅力ある憎めない登場人物
勿論このドキュメンタリー映画(嘘)の主役は吸血鬼達。潔癖症の(でも吸血によく失敗する)吸血鬼もいれば、まだ100歳ちょっとだから反抗期っぽい吸血鬼もいる。この年齢も全然違う登場人物達が一緒にシェアハウスしてる設定が面白い。まず一番最年長者のピーターとかいまいち会話が成立してないのも良いです。8000歳ぐらい違いますから…まぁそうですよね。
そんな中作品の途中で吸血鬼化するニックが本当愚か者で笑えます。吸血鬼になって有頂天、平気で人前で空飛ぶし色んな人に言いふらすし…人間の時の友達スチューをシェアハウスに呼んだり好き勝手します。
でもこのスチューがシェアハウス内で人気者キャラに!パソコン教えてくれたり良い人なのでシェアハウスの吸血鬼達も「スチューは友達」と同盟みたいなの組んで仲良くします。個人的にこのスチューが吸血鬼達には人気者だけど別に美人でも朗らかな性格って訳でもなく、無骨で無口な人間としては面白みのないキャラクターなのが良いです。
作中では吸血鬼だけじゃなく他の化け物?も出てきます。その中でも映画を更に面白くさせる狼男達。吸血鬼とは因縁があるらしく、作中で街中会ったりすると口論になったりするんですが、そのやり取りがくだらなくて良いです。吸血鬼に木の枝投げられて追いかけて行っちゃうところとか可愛いです。
この狼男も勿論ですが、化け物やヴァンパイアハンター、吸血鬼の使い魔達皆、現代に溶け込んで暮らしていこうとしてる姿が見えて映画をますます面白くさせています。
なんかちゃっちい!それが良い
そしてこの映画、全体的に吸血鬼の空を飛ぶ表現とかちゃっちいです(笑)意図的なんだと思うんですが、吸血鬼達が言い争いの時しょっちゅう飛んで「シャー!」とかいって威嚇し合うところとか情けなさすら感じて笑えます。
最後スチューが狼男にやられて死んだと思ったら狼男になって生きてた!って流れでも「※再現映像です」みたいなテロップが出てきて笑いを誘います。
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