興味深い作品でした
着眼点が面白い
一時期弁護士もののドラマにハマって片っ端から見て行くうちにこのドラマに当たりました。
刑事ものや弁護士ものなど、法廷が出てくるドラマは沢山あるけれど、このドラマの主人公は傍聴席に座っています。自分でも体験し得る立場の人の目線を描いてることろが面白いと思いました。弁護士が主役のドラマは一般人にはどうしても共感しにくいし現実味がないけど、傍聴マニアならなろうと思えば誰でもなれる分、妙にリアリティーのあるドラマだと思います。
傍聴に行く人を増やしたいっていう制作サイドの意思があったんでしょうか?傍聴する裁判の選び方とか選ぶコツとか、競争率の高い傍聴券のゲットの仕方とか、裁判所のタイムテーブル等々、知らない情報盛りだくさんでした。
私も傍聴行ってみたいなーと本気で思いながら全話とても楽しく鑑賞しました。でも興味本位で人の不幸を覗きに来るなって怒られるシーンもあったので、確かに関係者でも弁護士志望でもない人に傍聴されるのは、当事者からしたら嫌なものなんでしょうね。
軽いタッチの社会派ドラマ
毎回いろんなタイプの裁判と、それに関わる人たちの人生が紹介されて、色々考えさせられる内容の、間違いなく社会派ドラマです。にも拘わらず、タッチが軽くてとても見やすかったです。笑えるところもたくさんありました。何話分かまとめて一気に見れちゃう類のドラマです。
でも、予算が少ないのかな?と思わされる部分も多々あって、画ずら的には花がないのは否めないところかも。ちょっともったいないなと思いました。法廷のセットも他のドラマのセットと比べるとすごくシンプルで学校の教室みたい。お金をかけられるゴールデンタイムの連続ドラマで絢爛豪華にリメイクしてメインキャラクターたちの生活ももっと掘り下げてもヒットしそうな内容だと思います。
現在の売れっ子たちの若かりし姿
今では見れない向井理のイケてない姿が新鮮でした。髪切る前の吉田羊も見れて個人的にはちょっと得した気分です。今も昔も綺麗で演技も上手なのに、売れる・売れないは何に左右されるのか疑問です。
低予算が故に、普段は脇役専門の六角さんがメインキャラクターっていうところもツボです。いい味だしてます。
南明奈が演技してるところは初めて見ました。下手じゃないし悪くなかったとは思うけど、「すごくかわいい子」っていう設定にちょっとだけ無理があるような気が・・・法学部の学生には絶対に見えないし。
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