卒業生の将来の職業とひだまり荘食糧事情 - ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編の感想

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ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編

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卒業生の将来の職業とひだまり荘食糧事情

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キャラクター
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声優
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音楽
5.0

目次

ヒロさんの将来

まずは卒業生二人の将来の職業について考えてみたい。ヒロさんの方は美術教員を目指して美大に進んだ。将来の職業はその通り『美術教師』と推測する。吉野屋先生のアドバイス「美術の楽しさを伝えられるすごく素敵な仕事」、「生徒たちが最も多感な時期に関わる、教師と言うのはそんなだいじなお仕事」や、沙英に言われた「説明するのがうまい、相手の立場になって教えてくれるから分かりやすい、優しい。よく気が付く、包容力がある、すごいぴったりの夢」という言葉、そしてなによりこの時期に悩みぬいて出した結論は、相当に固いものであると推測できる。ひだまり荘での暮らし、そのままの状況を続けたくないという思いと自分の進路と、悩んでいた時のみんなの温かさに触れて出した答えが翌日に吉野屋に改めて言った『美術教師』なのである。5年後には新米美術教師、ヒロが誕生していることであろう。赴任先はやまぶき高校ではないものの、吉野屋が自分の教え子を授業の講師として招いていたが、ヒロ先生もゆのや宮子を特別講師として召喚しそう。もともと優しいヒロであるが、あの日の吉野屋がかけてくれた言葉を胸に、さらに生徒思いの先生として活躍しそうである。

 沙英さんの将来

沙英さんは文学部に進み、小説家としての道を邁進するだろう。すでにそこそこ売れている作家であるから、仕事に上では困ることはなさそう。自分の小説に自分で挿絵も描くようになり、さらに人気が出てくる。挿絵に目をけられ、イラストレーターとしての仕事も舞い込んできそう。ひだまり荘に住む住人の中で、進路が一番はっきりしている人かもしれない。

 ヒロさん卒業前のひだまり荘の住人食生活事情

つぎに、ひだまり荘の食糧事情についてみていきたい。ヒロさん、沙英さん卒業前の2年間は、ひだまり荘の食生活はヒロさんが支えていたと言っても過言ではないだろう。ヒロさんの住んでいた101号室はヒロさんが住んでいた間、作中では「食糧庫」とまで言われた。それは、ことあるごとにヒロさんが料理をふるまい、ヒロさんの部屋でみんな集まって食事会をするにとどまらず、台風の日に他の住人が食糧を備蓄しておらず、ヒロさんの部屋の食糧がその日の全住人の食糧になったことに由来する。ここでは各個人についての食事の様子を見ていき、ヒロさん卒業後のひだまり荘全体としての食糧庫になりうる存在について考えてみることにする。まずゆの。部屋のカギをトイレに落としてひだまり荘の住人の部屋を回って戻ったとき、腐った味噌汁があったことをはじめ、ゆのが積極的に自炊をしていることが分かる描写は多い。ヒロさん沙英さんが修学旅行のときにも、なずなが辛くしてしまった肉じゃがをカレーに仕立て直す工夫もできる。次に宮子。お弁当が丸ごとのキャベツだったこともある彼女だが、部屋に猫が舞い込んできたときには干物を焼いて食事をしている。もちろん、もっぱら食べ専ではあるものの、幾多の修羅場を乗り切ってきた過去を持つ彼女のことである。最低限のことはできそうである。続いて1年生の乃利。彼女は未知数である。彼女が両慮する描写はほとんどない。唯一あるのが、トマトパーティを開いたときになずなと一緒にトマトのシャーベットを作っていたこと。インターネットでレシピを調べてその通りにする、と言うことはできそうである。最後はなずな。ひだまり荘入居当初は料理がからっきしだった彼女だが、両親が手料理を食べにくるエピソードがきっかけとなって少しずつ料理もできるようになっており、夏目を迎えたクリスマスパーティにおいては、から揚げをおいしく作っている。

 ヒロさん卒業後のひだまり荘食糧事情

以上を踏まえると、ヒロさん卒業後の食糧庫担当はとりあえずゆのが担いそうである。本人にも最上級生としての自覚があるようで、ヒロさんのように料理会をたびたび開いていそうである。特に宮子がことあるごとにゆのに食べ物をせがみ、それによって食事会に発展するというパターンが多くなりそうである。宮子は作ってくれる人がいれば基本的に作らない。宮子は余った食料処理担当にはなっても、食糧庫にはなりえない。この1年の間に、次の食糧庫になるであろうなずなの修行も並行して行われているものと考えられる。ゆの卒業後の、さらにその次の食糧庫候補は現時点ではなずなだろう。乃利はデリバリーで済ませようとするきらいがあるので、たまにはいいのだが、回数が増えてくると「出来合いじゃ栄養が偏るよ」となずなにたしなめられそうである。普段は乃利にいろいろ言われているなずなであるが、こと食べることになると立場が逆転していそうである。また、新入生茉莉は料理のほうは得意ではなさそうな雰囲気がある。もちろん、その次の入居者が料理好き、料理上手である可能性は十分に考えられる。そうでないと、なずなの次の候補者がいないからである。最悪は茉莉が修行する、と言うことになるだろうが、こういうサイクルと言うのはうまくできているもので、誰もいなくなることなく、誰かはできるという状態が続くものである。だから、遅くともなずなが卒業するタイミングで、料理が得意な入居者が出てくるのである。以上から、ひだまり荘の食糧庫担当者は、ヒロ→ゆの→なずなと続き、その先も途切れることなく続いていくものと考えられる。

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