主人公と脇役での主軸の難しさ
強烈な個性
1つの失敗から転落した1人のバーテンダーと探していたライター記者が偶然にもバッタリと会うという、偶然のすごさに驚かされます。のちに己の失敗とそれに気づかなかった自分の未熟さに気づかされる主人公ですが、その失敗内容を明かさずに己で気づけという上司の姿勢にも職人の見て学べ体験して学ぶという職人気質が垣間見えました。その佇まいやお酒を作る時の動き、話し方などがそのバーテンダーによって変わっていて魅力はそれぞれで。中心となって出てきた3人のバーテンダーだけでもその個性は際立っていました。
ライバルの存在
主人公とライバルの存在もこのドラマでの見所でした。
己の腕に絶対の自信を持っているライバルは主人公を一定の評価はしながらも自分の方が勝っているという自負がある様に見えました。
腕は勿論ですが作る過程で2人には違いがあるように感じました。
ライバルはよりそのカクテルだったらより完璧にこれおというものを作り上げるという信念が見えます。主人公はそのお酒自身は大事にしますが、作るお客さんの見て話して感じた物から差し出すお酒を作るという場面が見られました。相手がどんな人なのかを観察し感じる能力に長けた人なのかもしれません。話術はとても難しい中で踏み込みすぎず適度な距離感で話すバーテンダーというのはその境界線を見つけるまでどれだけの経験を積み重ねて体感していくのだろうと不思議に思います。
完璧なものも勿論美しいし大事な事ですからどっちも魅力的でありその人らしさだと感じました。
見所は多かったけど
バーテンダーの個性としても1人1人見ても魅力的で過去を含めて応援したくなりました。
そこに記者の女の人とその家族関係が加わり少し複雑さが増しました。
バーテンダーとしての勝負に主軸をおきたいのか恋愛に主軸をおきたいのかどっちだろうと
感じる部分もあり最後そこが中途半端に感じなくもなかったです。
記者の女の子の最後の決断は自分の事自分のこれからの立場という事から見て
私情を交えず評価できたその姿に感動しました。
物語全体がこの女の子視点で見ているだけだったら複雑さは少なかったかもしれません
主人公の視点の話とこの女の子の話の両立さが最後主人公側の心情に盛り上がりを欠けたように感じます。
それぞれが魅力あるキャラクターであり演じた俳優さん達もそれを際立たせていただけにもったいないなってそこは思いました。
ですがこのドラマでバーテンダーの技や言葉の使いかた・お酒1つにとっても意味合いがあったりして、もっと知りたいなと思うドラマでした。
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