マリリンモンローを見たかったら - お熱いのがお好きの感想

英語タイトルはＳＯＭＥ　ＬＩＫＥ　ＩＴ　ＨＯＴ

「お熱いのがお好き」だからこの日本語タイトルもまあ遊び心がある感じでいいかなあと思います。この映画のネタ的にはちょっとアニメ風なところもあるんですよね。殺戮現場目撃してしまってその悪いヤツラから逃れるために逃げ込んだ職場が女だらけの音楽隊みたいなところだったというのが何かもうはちゃめちゃぶりを予感させてこの逃げ込んだ段階で既にはしゃいでしまいました。

主人公の男達のルックスも悪くないのでひょっとしたらと思いました。

ちょっとばかり恋が始まる予感さえさせてくれましたよ。５０年代でこんなノリの作品を作ってしまったとはアメリカは昔からエンターテインメント精神が発達していたんだなあと思わせられました。プロデューサーでもあるビリー・ジョエル監督がヨーロッパなどに住んで華やかな生活などもしていたからかなあとも思っていましたがナチスに身内が殺されたりとか結構この時代の辛さも知っている人物みたいなのであの軽いノリは本人のポジティブな性格が反映されているんだろうなあと思いました。話の途中に出て来るジョーやジェリーの女装ドタバタ紛争シーンとかもこんな時代に生きながらも作ってしまうとか時代をぶっとんだ人だったんだなあとつくづく思います。あの女装シーンの彼らの演技とか表情とかもう画面の絵としてもかなりうまく出来きていて笑いとりまくりです。ヒロインのシュガーに女子だらけの列車寝室内でオヤスミとかいうシーンもあの嬉しそうな態度が少々ムカつくほどにおもしろかったです。この映画はＢＬとかオカマ好きのおねえさま方もこの映画は好きになってしまうんではないでしょうか。

この映画のヒロインの存在の魅力。

何せマリリン・モンローことシュガー・ケーンがかわいいですよね。歌もうまいしウクレレ弾くとかのノリもいいし、短パンがすごく何よりも似合っていてマリリンの美貌がたっぷりと伺えます。あとこの映画に出て来るファッションもいいですね。男にも似合ってしまうくらいいい洋服が出てきます。あとジョーやジェリーが男だと気がつかないキャラクターのピュアさ、おとぼけさ加減がサラリとでもしっかりと出ているのも良いです。あとキャラクター達の細かい動きもこの映画の魅力。うまい振付師でもいるのか、それとも全て監督の指示だったんでしょうかね。動作で笑いを取るのは欧米人は割得意分野なのかもしれませんね。そして脚本も小技が効いてました。