めちゃくちゃ綺麗な映像クオリティー - はいたい七葉の感想

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はいたい七葉

4.804.80
映像
5.00
ストーリー
5.00
キャラクター
5.00
声優
5.00
音楽
4.00
感想数
1
観た人
1

めちゃくちゃ綺麗な映像クオリティー

4.84.8
映像
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
声優
5.0
音楽
4.0

目次

美麗アニメーション

「はいたい七葉」というショートアニメで、まず驚かされるのが、映像クオリティーです。

1話が3~4分で構成されているショートアニメ作品です。ショートアニメ作品の中においては、映像クオリティーは確実にトップクラスのものといえるでしょう。映像を観ていると、セル画で制作されたものではなく、フルCGにより制作されていることが伺えます。しかし、CGでありながらも、それぞれのキャラクターや画を綺麗に描かれていることに驚かされます。

ショートアニメにおいては、ギャグ内容が多いのは一般的な風潮だと思います。

「起承転結」を分かりやすく描けるので、ショートアニメという方向性と、ギャグ内容における相性が良いのでしょう。「はいたい七葉」というアニメ作品も、その例に漏れずにギャグ路線を突っ走る内容です。しかし、ギャグアニメという特性上、映像クオリティーにこだわる必要はないと思うのです。

現に、ギャグアニメに分類される他作品で、映像クオリティーが素晴らしい例を思い浮かべることができません。

ギャグアニメで重要視されることは、お笑い要素におけるネタ作りだと思うのです。また、お笑いの方向性により、登場人物の躍動感を重要視したり、派手な演出にこだわることはあるのかもしれません。しかし、「はいたい七葉」のような映像の美しさは、他に類を見ないものだと思います。

考えられることとして、「はいたい七葉」の存在意義があるのではないでしょうか。

沖縄という土地に特化した内容のアニメ作品です。沖縄といえば、美しい海・砂浜を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。観光地としても、沖縄は有名な場所です。そして、「はいたい七葉」というアニメ作品には、沖縄という土地や風習を知ってもらう、という役割を担っていると考えられます。

ギャグアニメとして考えると、映像クオリティーの高さに驚かされます。しかし、沖縄という土地を考えれば、その映像クオリティーに納得してしまうものがあります。

映像クオリティーからも、とても強い沖縄愛を感じられる作品なのではないでしょうか。

方言や風習が紹介されている

「はいたい七葉」というアニメ作品は、ギャグアニメに分類されるのでしょうが、お笑い要素だけで構成されている内容ではないと考えられます。

特に、登場人物の方言やなまり、そして、精霊の存在が、それを表しているのではないでしょうか。

まずは、方言やなまりについてですが、まだ理解できるレベルに留めていることが印象的です。

方言やなまりの用い方が、全国レベルで、観る側が話している内容が分かる程度のものに治めているのです。そして、アニメ本編の中で、方言について、解説されているような場面があります。「はいたい」という挨拶言葉について、実際に分かりやすく解説されていました。

このことからいえるのは、ターゲット層を沖縄に絞った作品ではないということです。

沖縄にターゲット層を絞り込んだ作品なのであれば、もっと方言やなまりの度合いは強かったのだと思います。そして、沖縄の方には、そちらの方が好まれたように思います。自分たちが話す言葉を、登場キャラクターが話すことで親近感が増すと思うのです。そして、方言に解説を入れる必要もないように感じられます。

すなわち、沖縄以外の全国の方に観てもらうことを前提にしたアニメ作品だといえます。

そして、そのことから沖縄という土地や文化、風習について、紹介しようとしている意図が感じられるのではないでしょうか。

精霊の存在においても、沖縄という土地や文化を象徴したものだといえます。

精霊の存在は、沖縄ならではの固有な考え方、文化ではありません。しかし、沖縄らしさを打ち出すには十分なものと考えられます。精霊に守られながら共に共存している、という沖縄の文化を表したものではないでしょうか。

時間の使い方について

「はいたい七葉」というアニメ作品において、唯一、分からないのが時間配分です。

3~4分という短い時間で構成されたアニメ作品です。しかし、短い時間の中で、エンディング曲が存在しています。しかも、エンディング曲に1分以上の時間が割かれています。

ただでさえ短い時間のアニメ作品なのだから、メインであるアニメ本編に時間を割くべきではないでしょうか。

本来であれば、エンディング曲が必要なものなのか、首を傾げてしまいます。

ただ、ここで考えられるのが関連商品の存在です。きっと、エンディング曲をシングルCD化して販売すれば、収益を見込むことができます。本来は、不要であるエンディング曲の存在があるのは、そういった大人の事情が関与していたように思えます。

ひょっとしたら、映像クオリティーが高く、登場人物もショートアニメにしては多い作品だと思います。制作コストは高かったのではないでしょうか。シングルCDやキャラクターグッズの販売収益を見込むことで、相殺しようとしたのかもしれません。

エンディング曲の存在の不自然さで、そんなことを考えてしまいました(笑

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