優しい街での物語
反抗期のロッタちゃん
ママの編んだセーターは嫌だと切り刻んでしまうロッタちゃん。せっかくママが用意してくれたココアも、本当は飲みたいのに素直に飲みたいと言えなくてイヤイヤしてばかり。赤ちゃんではなく自分の意思表示がしっかりできるようになったからこその反抗期ですが、ママはきっと大変ですよね。でもこのママがすごいのはちゃんとロッタが謝れる状況になるようにしてるところ!普通セーターをあんなふうにされたら叱ってしまいそうですよね。もう家はヤダとお隣のベルイさんの家の物置にお引越ししてしまうのですが、ベルイさんの対応も本当によかった。ちゃんとしたご近所付き合いしてるからこそできる教育の仕方だと思います。そしてお兄ちゃんとお姉ちゃんも遊びに来たとロッタちゃんに思わせておきながら、じつは心配で様子を見にきていたのでは?っと思いましたね。お引越ししてからも誰もロッタちゃんを頭ごなしに叱りませんでした。きっとそれだけよくロッタちゃんがどういう子なのかわかっているのでしょうね。
優しいロッタちゃん
クリスマスのツリーや復活祭のお菓子をはじめ、本当はわがままな子でもなんでもなく良い子で優しい子なんだなって感じました。進んでお手伝いもするし、反抗でお引越ししたときも何だかんだ言ってお掃除したりしてるところからお行儀も良い子だとわかります。そして何よりも頭が良い!子供ってたまに大人にも思いつかないような賢さを発揮するときってありますよね(笑)ロッタちゃんはそれがわかりやすく描かれていると思います。歯医者のところとか、ちゃっかりしていました(笑)スキーの練習してるシーンはお尻ふりふりしながら頑張ってる姿がとてもかわいらしかったです。何よりスウェーデン語ってかっこいいなって映画を見て思いました。
親切な街
この映画を見て気づいたのは、ロッタちゃんに皆挨拶をしてロッタちゃんもまた皆に声をかけているところ!決して都会ではないのどかな地域だからでしょうか。お隣さんをはじめ、お店の人など皆が小さな子を気にかけているそんな優しい街に思えます。そしてロッタちゃん自身もとても明るい子なので、街のアイドル的存在になっているのかもしれませんね。すごく子育てするのには理想的な環境と言えます。ただのゴミ収集のおっちゃんもとても小さい子の扱いが上手でしたし本当に素敵な街です。原作は児童文学なので子供はもちろん、大人も楽しめる作品で楽しめました!
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