リア銃?な少女達の学園ミリタリーストーリー - うぽっての感想

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アニメレビュー数 2,474件

うぽって

4.604.60
映像
4.60
ストーリー
4.50
キャラクター
4.70
声優
4.50
音楽
4.50
感想数
1
観た人
1

リア銃?な少女達の学園ミリタリーストーリー

4.64.6
映像
4.6
ストーリー
4.5
キャラクター
4.7
声優
4.5
音楽
4.5

目次

アサルトライフル・ジュニアハイスクールガールズ

うぽって!!は軍用小銃である、アサルトライフルが擬人化した女子中学生達の物語である。軍事に詳しくない人に少し説明すると(作中でも1話に説明があったが)、現代の歩兵の標準的装備であり、有効射程距離は概ね300メートル以上(M16の最大有効射程距離は500メートル)、全長はコンベンショナル・ライフルの大きい物で1メートル(銃身の長さにもよりけり)、重量は空マガジンで3~4キロ…といったところだろうか。標準的なマガジンに込められる弾数は30発である。世界各国に様々な軍用銃があるので、これらの個性や特徴を生かしたキャラクターたちが青錆学園で活躍していく。登場するキャラクターたちは日常生活をしているが、彼女達は軍用銃なので毎朝訓練でマンターゲットに鉛弾を叩き込んでいる。まるで兵士が朝食前に行う射撃訓練である。

他にも作中では色々と銃に関する豆知識を知ることが出来る。3点バーストの有効性とか、ガンパウダーの知識とか、ベトナム戦争に関わる東西陣営のアサルトライフルの話もあった。アサルトライフルのこういった話を深めていくと、StG44とかAK47の話も出てきそうだ。そもそも「なぜアサルトライフル(突撃銃)という名称が与えられたのか」、とか。そういえばアサルトライフルもその原型をドイツ人が開発したと考えれば、エスニック・ジョークというか世界の開発の常識に当てはまっている。この場合は最初に実用化に成功したのはロシア人になるのだろうが。

うぽって!!はアサルトライフルの少女たちが学園生活をしながら銃の知識を読者に提供する漫画・アニメだが、こういった人類の戦争にまつわる話を可愛いキャラを交えてやれば勉強する人間の頭に入っていき易いと思うのだが…真面目で頭の固い人間に任せずに、面白くてある程度ふざけている人間に任せれば良いのだろうか?社会科目で世界史が苦手な人でも、ヨーロッパの戦争の歴史やそれに関わる兵器・戦術などを美少女が解説していくような漫画やアニメがあったら理解も深まって売れるのではないだろうか。

 

Not 美少女、But 銃 ミリタリー×美少女

最近、こういう女の子が軍事に関わる話や作品が多い。うぽって!!がアニメで放送されたのはけっこう前だが、他にもストライクウィッチーズやガールズ&パンツァーもあるし、ゲームでなら艦これも人気があるし(アニメ化・アーケードゲーム化もした)、アニメ化は不可能だと思われる作品ならデストロ246なんてのもある。最近ならハイスクール・フリートというアニメもやっている。いずれも女の子が主役である。

個人的には女が銃やらナイフで戦う内容の作品が流行るというのは世も末だな…なんて考えてしまうのだが、なぜ現代ではここまで戦ったり頑張る女性の作品が流行るのだろうか。フェミニズムという思想・文化に代表されるように、女が主役で活躍する作品しか売れないのだろうか。ちなみに先に挙げた作品の中で、男がまともに登場する作品はほぼ皆無である。脇役として登場するならまだいい方かもしれないが、デストロ246にいたっては男はただの的である。一つの章の中で死ぬ男が大半であり、名前がある男キャラでさえ数ページ・数コマであの世へ退場という場合もある。女のメインキャラは一人も死なないのに…。

ところで、アニメでけいおん!のように女子の日常的なモノが流行るようになって久しいが、男性声優は大丈夫なのだろうか、要らぬ心配かもしれないが。私の知っている新人男性声優といえば、内山昂輝と福島潤と島崎信長と細谷佳正くらいしか知らないのだが…。新人の女性声優が次々と台頭してくる有様を目の当たりにすると、もはや世界や時代や人知を超えた何かが女を活躍させている錯覚にすら陥る。女が評価される時代がまだまだ続きそうだ。

もはや男が活躍する映像作品が見たい人には、エクスペンダブルズや米国のドラマ作品のNCIS:LAとかくらいしか残されていないのかもしれない。

 

うぽって!!がもしもこんな内容だったら

うぽって!!のキャラは胸が実銃のハンドガードにあたり、お尻がストックにあたるということだが…これがフォアグリップやサプレッサーを装着したらどうなるのだろうか。何かしら外見に変更点はあるのだろうか。ブラジャーが中学生っぽくない物になったり、ガスマスクを装着したりしたような感じになる…のかもしれない。

現代では銃の世界ではピカティニーレイル(ネイティブに近い発音は“ピクティニー”)という規格が発明されて、それに合わせた様々なアタッチメントを装着できるのが常識である。知らない人から見ると、「銃の側面とかにいっぱい付いているゴツゴツした直線」に何でも付けられる時代なので、フォアグリップだのウェポンライトだのエイミングモジュールだのが付いたキャラたちが絵になったら面白そうだ。マグプルとかのサードパーティ製のストックに換装したら、パンツが変わった描写が出来るのに。中学生っぽくない色っぽいモノに。

アサルトライフルも日進月歩しているので、もしも連載が今始まったものだったらFNCがSCARだったり、マサダがいたりXM8がいたりしたかもしれない。本編で主役を張ることは少ないだろうが、銃のカテゴリーにPDW(パーソナル・ディフェンス・ウェポン)が出来たのでP90やMP7、ナイツPDWなんかも初等部に登場する…かもしれない。作者が新しい銃器が好きだったらとして。そうしたら高等部にはSCAR-Hが登場してもおかしくないし。

原作で紅鋼高校からどのくらいキャラが出てるのか知らないが、AN94やVSSやVALが出ても良さそうだ。東側の銃器を知ってもらうためにも出したら面白そうなのだが。AK自体も第5世代まであるのだからいくらでも出せそうだ。最後は青錆学園と紅鋼高校で戦争になってくれれば面白いのだが…ジョン・ウーが監督をやった感じで。

何やかんやと書いてきたが、女の子とミリタリーが相性がいいのも一つの真実である。例えば女の子がミリタリーブーツを履いていると、それだけで絵になるのだから分かって貰えるだろう。ガルパンのキャラたちも履いているのが似合っていたし。男が弱体化したかどうかは定かではないが、若くて勢いのある女子高生やらと、男の好きな分野を組み合わせる手法は今後も当たりを出していくのではないだろうか。

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