刑事と犯罪心理学者という新しい形
松下奈緒、初刑事役が意外と似合っていて良かった、心理学者と謎を解明。
刑事ドラマを良く見る方だと思うが、この作品はまた少し違う要素が加えられていて結構見る前から楽しみにしていた。主演の松下奈緒は、今回が刑事役初めてだと言っていたが、回を重ねるごとにらしくなっていった印象である。彼女は、私と同じ年だか、綺麗な顔立ちと、黒髪のロングヘアーで非常に落ち着いた女性に見える。外見から考えるとなかなか刑事役にはまりそうなイメージだ。髪をかきあげる仕草は変ないやらしさもなく、見ていてかっこいいと思った。元々、お嬢様系の顔立ちだから刑事役とかはないかなと感じていたが、思ったよりはかっこよく演じていたと思う。身長も高くスラっとしているので動きも速そうだし、黒髪に大きな目で犯人を追求する姿はベテランぽくも見えた。目ヂカラが彼女にはあるから刑事役に向いているかもしれないと感じた。
彼女と一緒に行動を共にする心理学者の役をした藤木直人は、個人的に好きな俳優だが、心理学者というより普通の刑事役の方が、しっくりくるような気がした。心理学者の役なら、もう少し謎めいた男風に役作りをしてもらいたかった。いつも松下奈緒が事件に向かっているところで、彼も一緒に事件に立ち向かうが、心理学的な発言をして松下奈緒を事件解決へと導いていた姿は、タイトル通りまさしく”コントロール”していると感じた。刑事と心理学者で事件を解決することは実際にはあるのだろうか。それは有効的なのだろうか。前に、刑事と大学教授のペアで事件を解決するドラマも見ていたが、その作品ととても類似しているように感じた。柴咲コウと福山雅治のコンビである。私はどちらかと言えば柴咲コウと福山雅治のコンビの方が刑事ドラマっぽいし合っていると思った。科学者だからこそ事件を実験を通じて証明しながら難事件を解決していくやり方が非常に面白かった。心理学者と刑事となると、事件に出くわしても心理的な事から謎を解明するわけだが、ヒントを刑事に与えるだけで犯人の特定やその証拠となるものを見つけるのは結局刑事の松下奈緒である。そう考えると事件解決に合っているのは明らかに科学者で、心理学者ではないだろうと思う。科学者とペアを組むメリットは、実験などから確実に証明され犯人を特定する。心理学者は、刑事をコントロールして謎を解かせるといった印象だった。
犯罪心理学を専攻、心理学者が犯人を導くという珍しい刑事ドラマ。
は人間の心理と行動を分析し、理論的に謎を解明しようとする藤木直人演じる南雲準は、犯罪心理学といったものを勉強している。それが本当に事件を解くことが出来るのか、私は最初そんな疑いもあった。心理学といったものは聞いた事があったが、犯罪心理学と聞いたのは初めてだ。犯罪心理学を専攻しているということは、刑事の職業に憧れを持っているのかと思った。そうでなければ犯罪心理学なんて勉強したいと普通思わないと思う。犯罪を犯す人の心理がどんなものか知りたいということなのか、どっちにしろ少し変わった人が多そうだ。もちろん刑事になりたくて犯罪心理学を勉強したいという理由なら分かるが、彼の様に単に犯罪心理学を専攻するのは少し理解し難い。才能はかなりあるように感じた。知的な印象を受けた。相手の気持ちをよんであててみせたりしていたが、そこまで相手の気持ちを読めるなら、離婚2回もしているのはかなりおかしいと感じた。恋になるとまた違うのだろうか。頭の良い人ほど、恋愛になると奥手だったりと言われるが全くその通りのような人だと思う。
刑事と心理学者
刑事という職業に信念を持ちやる気が取り柄、真剣に難事件に立ち向かう瀬川里央と知的な頭脳を持ち、落ち着いた表情で心理学を利用しながら里央を支えて少しずつ良いパートナーとなっていく2人。私は2人の成長ぶりから何故か目が離せない。里央の父の悲しい過去も明らかになり、彼の心理学的な能力に驚き少しずつだが絆が生まれてくる様子から目が離せない。新しい心理学者と刑事のコンビで刑事だけでは解けなかった事件を一緒に行動することで解決へと導いていくのだ。タイトルの通り、里央は、南雲のちょっとした発言によりヒントを得て事件を解決した事もあったが、心理学者の南雲が、刑事の里央をコントロールするようにも見える。私はこれこそが、心理学を利用した刑事との新しい形なのだろうと確信した。”コントロール”という言葉から連想させるように相手を支配しながら解決へと少しずつ近付く。心理学的に相手の心を読むことでこれ程まで解決へと向かうことが出来るなら、刑事という職業と、犯罪心理学という心理学者は、ある意味似ているように感じた。私なら刑事よりも犯罪心理学者に興味がある。犯罪を犯す人間の心理はどうなっているのか知りたいような気持ちが湧いた。刑事は、体力に自信もないし、犯人と戦ったりするのは正直怖いので、もしかしたら私の様に刑事は嫌だけどそれを支える犯罪心理学者という存在には興味があるという方は意外に多いと思う。難事件を解決へと導く新たな存在がある事に気付いた。
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