大きな秘密を抱えた主人公 - まじっく快斗の感想

理解が深まるアニメレビューサイト

アニメレビュー数 2,474件

まじっく快斗

4.334.33
映像
4.17
ストーリー
4.00
キャラクター
4.67
声優
4.83
音楽
3.83
感想数
3
観た人
5

大きな秘密を抱えた主人公

4.54.5
映像
4.0
ストーリー
4.5
キャラクター
4.5
声優
4.5
音楽
4.0

目次

黒羽快斗(怪盗キッド)と工藤新一(コナン)の類似点

この作品は、一見みると名探偵コナンの工藤新一かと誤解するくらい良く似ています。そのワケは、同じ作者が描いているからです。名探偵コナンは良く見ているので知っていましたが、この作品は知らなかったので、てっきり名探偵コナンだと勘違いしてこの作品を見るようになったのが最初でした。工藤新一と似ているこの作品の主人公が、黒羽快斗です。彼はマジックが大好きな高校生で、今は亡き父黒羽盗一は世界的に有名なマジシャンでした。しかし、マジック中に事故が起きて亡くなってしまいます。快斗はそれが真実だとずっと信じていました。父の付き人が言うには、本当は父は殺されたのだというのです。しかも世間を賑わせていた怪盗キッドが快斗の父であったと衝撃的な事実を伝えられます。マジックの最中に事故死したと8年間思っていた快斗は、どんな気持ちだっただろうか。事故死と殺しでは全く違い過ぎます。この事実を知り落ち込む彼の表情には怒りさえ感じとれました。なぜ父は殺されなければならなかったのか。なぜ自分はこんな辛い気持ちにならなければいけないのか、事故死だとそのまま思っていたら何事もなく危険な思いや悲しい思いをすることもなかったのに、、。事実を知らされた快斗は自ら怪盗キッドとなり、父の死について突き止めようと必死になりました。父を殺したのは一体誰で、何のために父は死ななければならなかったのか。快斗の怒りと悲しみはこの問題が解決するまでなくなることはないでしょう。

また似ている点でいうと、2人とも世間には言えない”大きな秘密”を抱えています。快斗は、父の後を追い”怪盗キッド”であるという事実。世間で騒がられている怪盗キッドの正体は、実は高校生のマジック大好きな男の子、黒羽快斗であるということです。同じクラスの幼なじみの中森青子(刑事の娘)にもそのことは伝えていないのです。快斗キッドの衣装を纏い、父の死の真実について答えを探し続けているのです。

コナンでは、江戸川コナンは、実は高校生名探偵の工藤新一が姿を変えた姿であるという事実。新一は、幼なじみの毛利蘭(探偵の娘)とデート中に男に襲われ薬を飲まされ、体が小さくなってしまったのです。気付いたら高校生から小学生へと変わっていた新一は、蘭にもその事実を隠し生活しています。

主人公が秘密を抱えていること、目的に向かって事件に立ち向かい前向きに過ごしているということ、幼なじみの女の子がいること、、このように、この二作品には類似点が多数あることが分かります。

”まじっく快斗”と”名探偵コナン”との相違点

マジックを題材にしているので、名探偵コナンとは少し違っていてコナンよりも現実味が薄い印象を受けました。マジックを使っていたり、怪盗キッドは空を羽ばたいてみたり、魔法使いのような印象がありました。ストーリーは、サスペンス的な要素があり続きが気になります。快斗の父が殺された理由も気になります。謎めいた展開が興味深かったですが、マジックを使う姿はあり得ないようなシーンが結構あるため現実味が欠けているという印象を持ちました。快斗が追っている組織的なグループは、不老不死のパンドラを探し続けているというストーリー内容も現実的内容ではありません。名探偵コナンでは、そういった点はなくかなり現実的で実際に起きそうな殺人事件が多いです。快斗は組織が探し続けているパンドラを見つけ出して破壊することが狙いなのです。父が亡くなった8年前にきっと奇妙な出来事があったに違いないと感じ、なぞを解きながら父に一体何があったのか快斗は答えを探し続けるのです。父が残した怪盗キッドの白いスーツだけが知っている真実を追い続けます。

父からの言葉”ポーカーフェイス”でいる事の意味

快斗は普段ごく普通の高校生ですが、かなりマジックが上手で、クラスの人を驚かせたり楽しませたりしていました。その姿は非常に楽しんでいるように見えます。彼はマジックと共に生きているんだということが伝わってきました。快斗の父が有名マジシャンであったように、彼は父の姿を追いかけているのでしょう。マジックをしている姿がたまに寂しそうな表情を見せると、父のことを思い出しているのだろうとこちらまで悲しくなります。快斗の前向きな思いが私たち見ている側を勇気づけてくれるようでした。本当は自分の好きなマジックを父にもっと教えて欲しかったでしょう。いまではそれは叶いませんが、彼は父から幼い頃にある事を言われました。それは、『ポーカーフェイス』でいることが重要だということです。マジシャンに大事なことは、どんな時もポーカーフェイスで立ち振る舞うことが重要な鍵となるのです。相手に自分の心を読まれてはいけない、どんな苦しい時もその気持ちが相手に伝わらないように演技をし続けるのは、難しいことですが、父のような有名なマジシャンになるには、それが一番大事だと言いました。その言葉を今でも覚えている快斗は父のことが大好きだったんだろうと感じます。何歳になっても子供にとって親は偉大であり、一番近くに居て欲しい存在なのだろう。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

コナンの時とは違う怪盗キッド

コナンの時とは違うよね?名探偵コナンではクールな怪盗キッド。とにかく、キザなセリフで警察、探偵たちを欺く怪盗キッドが描かれています。マジック海斗になると一転、お茶目で可愛らしい怪盗キッドの姿をみることができます♡コナンで新一対怪盗キットがあったときに、怪盗キット側のエピソードをマジック海斗では放送していたと思います。新一があらかじめ怪盗キットが通りそうな道を予測して指示を出す場面、怪盗キットは徐々に追い詰められていくわけです笑怪盗キッドとしてはびっくりでしょうね。。いままで敵なしだと思ってたのに、おかしいな?と思うわけです。その怪盗キットサイドが描かれているものがマジック海斗です笑想像以上に海斗が慌てている姿を、みることができますよ。海斗とあおこちゃん新一と蘭のような2人。ただ2人と違ってまだまだ、恋愛モードではないけれど、これからの2人がたのしみな構図です。なにせ海斗が、意外にお子ちゃま...この感想を読む

3.53.5
  • まけっけまけっけ
  • 134view
  • 1007文字
PICKUP

怪盗キッドと中森警部

黒羽快斗こと怪盗キッドと中森警部の関係はとても魅力があります。父から譲り受けた怪盗キッドの信念と、純粋な警察の信念を突き通す中森警部。二人の共通点は、自分の信念を貫いていきているというところ。なので怪盗と警察という対立する対場の二人がつながりあえるときがあります。あと、中森警部の娘、中森青子と黒羽快斗は同級生でもあり、年頃の娘を持つ父親の悩みを娘と同じ視点から助言している黒羽快斗のシーンは、男同士の親子関係のようで暖かさがあります。しかし、怪盗と警察の関係上、ありとあらゆる手を使ってどちらも戦います。次はこの手でいくと考えた上をいく怪盗キッド。何度計画が失敗しても、次こそはと負けない中森警部の強さが、怪盗キッドを成長させているように思えます。そして怪盗キッドには、数々の難関の敵が現れます。ナイトメア、怪盗黒猫(シャノッワール)、ルビィ・ジョーンズ、怪盗コルボー(ハリー・根津(ねづ)など...この感想を読む

5.05.0
  • RANARISARANARISA
  • 140view
  • 610文字

関連するタグ

まじっく快斗を観た人はこんなアニメも観ています

まじっく快斗が好きな人におすすめのアニメ

ページの先頭へ