もしかしたら本当の未来かも
この作品の冒頭に「さようなら西暦!こんにちは宇宙世紀!」とTVレポーター(?)のアナウンスがあります。地球連邦政府の初代首相 リカルド・マーセナス を中心に、歴が変わる記念式典を中継しながらのセリフです。
西暦は今、2千を少し超えたところ。3千をめざすのも、明日違う歴に変えちゃうのも私達人間の自由なワケで、この『宇宙世紀』とは、将来 人類が宇宙に踏み出しその生活圏を延ばしていく、なんて事が現実になってきた時になんだか本当に西暦にとって代わっちゃいそうな歴名じゃないでしょうか?
この物語の核『ラプラスの箱』が最後まで謎だったけど、これが何か分かった時、これはなんて美しいお話しだったんだろう~凄いなぁ~って思いました。だって「将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合、その者達を優先的に政府運営に参画させることとする。」なんて条文を刻んでるんですよ。これがバナージのおじいちゃんに隠されたりしなかったら戦争なんて事にはならなかったのかも?アースノイドとスペースノイドとかって対立しないで、一緒に政治しよう!って約束するのなら。
まぁこれは結果論だし単純明快過ぎる解釈ですけど。そして、そうはならなかった宇宙世紀が『ガンダム』という物語の舞台なワケなので、ファンとしては複雑というか。
怒ったジオンが地球にコロニーを落としてくる宇宙世紀がいいか?ラプラス憲章がうまく功を奏して平和な宇宙世紀がいいか?なんて・・・人間は悩んじゃいけませんね。
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