貧弱の主人公と強すぎるライバル
主人公のカツオは、本のタイトルとはまったく違う、貧弱そうな体つきで不良のリーダーとかを喧嘩で打ち負かしていくストーリー。ヒロイン的な存在で女の子が結構出てくるのですが、かわいく描けていて、また性格も様々な女の子たちで読み手の男性たちの興味を助長させるセリフなども上手ですね。ただ喧嘩の相手が暴走族の頭とか強すぎる存在が多くて、さすがに無理があるだろうとは感じましたが。相手をサッカーボールと見立てて喧嘩をしたりしますが、確かにサッカーやってた人は足の筋肉はついてるから効くだろうなーと思いますね。あと、首の血管を手刀で叩き行動を止めるっていう戦法がありましたが、あれはかなりの高等技術だと思うし、無理があると思いましたね。喧嘩中に素人が、一朝一夕でできる技じゃないと思います。
そして、喧嘩の師匠は女子高生という設定も面白く、不純ながらも特訓を積み勝ち進んでいく。ボコボコにされながらも最終的にはカツオが勝つという展開なのだが、ギャグもあり楽しく読み、弱くても勝ち方がある、というのを教えられました。ジーパンに重りを縫いつけたら効果ありそうですしね。
ただ、展開が同じパターンだったり、カツオ自身が絵的にはちょっと気持ち悪いので不快感を感じてしまう面もあります。もう少しカッコよくというかまともな絵にした方のが読者受けは良かったのかなと。刃森先生の他の作品で伝説の頭翔も読みましたがこちらはカッコ良いなーと思いながら見てました。ヤンキー漫画は大体男性が読むものですけど、それでも主人公があまりにもカッコわるいとちょっと残念。あとは終わるのが少し早かったかなと。
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