日本の技術革新をも盛り込んだ刑事ドラマの金字塔
40代前半に自身が最初に目にしたのが「太陽にほえろ」でした。
数年に一度の「殉職シーン」に心を動かされた方々も多いはず。
当初の劇中車はスポンサーが付いたものの急場しのぎとの印象も拭えなかったが、トヨタがスポンサーとなってからは劇中車の変遷も見所の一つとなっており、日本車の性能面での技術進展を知る貴重な資料にもなっている。
特に、山さんこと山村精一刑事が番組末期に乗車した「クラウン」には、自動車電話も装着されており、通信技術の進展知る資料ともなっている。
また、風景からも技術革新が見て取れる。
番組オープニングで登場する「サンシャインビル」が番組開始当時の最先端技術を施した建造物であったが、その後はより高層の建造物が見られるようになった。
番組オープニングや挿入歌も音響技術の向上により、楽曲が変わらないものであっても番組開始当初と番組終了時では大きく異なる。
このような技術革新を感じながら視聴出来る「刑事ドラマ」と成り得たのは、パート2も含め約15年に渡って放送されたことが大きい。
ただ、現実の警察組織の捜査方法とは大きくかけ離れているため、対比のためには同じく長期に渡って放送された社会派路線の「特捜最前線」と視聴し比べてみるとさらに楽しめるものと思われる。
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