トリコについて考察
まず、トリコというタイトルについての考察だが、やはり虜になるというとこから来ているように思う。トリコは食べ物がメインで描かれている作品なのでやっぱり上手い食べ物に虜になるという意味だと思う。他作品のワンピース(ひとつなぎの大秘宝)なども物語のキーを握っているので同じジャンプのトリコも最終的には神の食材ゴッドに虜になるんじゃないかと思っている。主人公のトリコについては、楽天主義で勝気な性格でありながらも、食事の際には『この世のすべての食材に感謝を込めていただきます!』と言うことを欠かさない所や、子供たちに食材を分け与えたり、バトルウルフのお母さんが出産するシーンで気を遣ったりと優しい面も漂わせる。このことはやはりトリコの幼少期に自分が貧しかったので人の痛みや苦しみひいては動物の気持ちが思いやれる土台になったんだと思う。トリコを書いている島袋光年先生は過去に世紀末リーダー伝たけしという作品を書いているその中に出てくるキャラクターのボンチューというキャラにトリコがすごく似ていることから作者はボンチューに思い入れが深いということが分かる。全体的に女性キャラが少ないところから作者が女性キャラを描くのが苦手ということが伺える。
そしてトリコの中に出てくるキャラクターも一人一人個性が強くトリコの中における人間関係もおもしろく楽しめる、例えば四天王の中だけでも全然性格が違っていて
ゼブラは自分勝手 優しいところもある まどろっこしいのが苦手 俺に適応しろよ 調子に乗っているやつが大嫌い ガサツ
ココは占いが得意 協調性を大事にする 理性的に物事を分析する 言葉使いが丁寧 カメラが苦手など繊細な部分がある
サニーは 美しいものが大好き 気色悪い物、下品な物をひどく嫌う ナルシストな気質がある。 などこれだけ性格が違いその関係性を見ているだけでもおもしろい。
作者はなぜトリコというグルメ×バトルという新しいジャンルのマンガを描いたのか自分なりに考察してみると、グルメ時代というキーワードはやっぱりワンピースの海賊時代というところと被せてきていると思う。 なぜグルメなのかと言ったら三大欲求である食欲ということで誰もが興味を抱きやすいしグルメという斬新さが少しギャグというか独特のおもしろさと安心感を与えていると思う。
個人的にはトリコを読むことによって改めて食材に対する感謝とありがたみが湧いてくる。そしてトリコの作品自体、地球の自然環境がありのまま残されていて弱肉強食でありながらも人間と自然の調和ができている世界だと思う。今の現実の方の地球は自然破壊なのが進んでいて、少しはトリコの世界を見習ってほしい所だ笑 なので食材や生き物だけではなく自然の大切さもトリコを見ていてしみじみ感じるのである。
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