釣りキチ三平を見て釣りを始めた人も多いのでは - 釣りキチ三平の感想

今では「釣りバカ日誌」の浜ちゃんが釣りを題材にした作品では皆さんご存知だと思いますが、私の年代では圧倒的に「釣りキチ三平」です。アニメから影響を受けて何でも始めてしまう私ですが「釣りキチ三平」を見て父親に釣りに連れて行って欲しいと言っては近所の釣堀に連れて行ってもらっていました。物語はターゲットの魚別に構成されており、印象に残っているのは有明海のムツゴロウ釣りです。釣り道具は錘に何本も釣り針が刺さっていて干潟に生息するムツゴロウを頭を出した時に投げ引っ掛けて釣る手法です。初めは上手く出来ない三平ですが、地上で練習を繰り返すうちに上達しムツゴロウを釣ることが出来るのですが、釣り上げるまでの努力が報われる瞬間でした。釣りと言ってもターゲットの魚により釣り道具も環境も変化する中で三平は自然体で対応し、釣りに対する好奇心も旺盛なためチャレンジすることを恐れない少年だと思います。道具も今では考えられないほど原始的で自作で竹から竿を作るシーンがあるのですが、現在テレビでよく見るサバイバル系の番組でタレントが木の棒に糸と針を付けて釣りをするのは「釣りキチ三平」の影響だと思うことが多々あります。70年代のアニメを代表する作品であることは間違い無いので観た事の無い人は、1度観ていただければ味わい深いことを実感していただけると思います。