漫画だからこそ深く知れる！法医学の世界 - 監察医 朝顔の感想

美人監察医による法医学ミステリー漫画です。不可解な死をとげた人々は、自殺や事故死で処理されてしまったり、殺人でも犯人が捕まらないまま迷宮入りしてしまう事件が多数あります。そんな難事件を、死体を司法解剖することで真実に向き合い、謎を突き詰めていく推理漫画です。主人公の朝顔も幼いころ、阪神淡路大震災で母親の死を目の当たりにしてしまった過去を持ちます。現在刑事である父とふたり暮らし。親子そろって難事件に立ち向かっていく姿も見ものです。どんなに殺人を隠ぺいしても、死体は真実を教えてくれます。胃の内容物や血液の反応、司法解剖だからこそわかる、司法解剖だからこそ向き合える真実がそこにはあるのです。それはまるで無念を晴らすように、不可解な死をとげた死体は様々な情報を教えてくれるのです。誰にでも心の奥に闇があります。そんな闇を見つけ出し、光を照らしていくような人間関係や、感情の動きも見逃せません。実際、漫画でなければ「法医学」や「司法解剖」などは知ることができない世界です。実際、現実問題としても、不可解な殺人や死体遺棄などの事件が毎日のニュースを騒がせています。ただ他人事のようにニュースを観ている日々ですが、実際に司法解剖などが行われているのです。そういった事実を知ることで、毎日なんとなく過ごす日常も考えさせられる漫画です。