海外ドラマ入門作品のひとつ - プリズン・ブレイク シーズン1の感想

海外ドラマ人気の起点

公開から5年以上前の作品になりますがいまだに強い人気を誇るFOXシリーズの作品ですが海外ドラマの作品を24-トゥエンティフォー-やプリズンブレイクで知った方は多いと思います。TVCMや雑誌や映画情報誌などではよくとりあげられていました。

私自身、兄から勧められての視聴なのですが予想以上に面白く、以降、海外ドラマシリーズにはまってしまいました。

ですが海外ドラマの原点としては『フルハウス』が夕方にTV放送されていたので一度は視聴されたことがある方が大多数だと思います。

現在ではジャンルも種類も豊富で人気作になると1タイトルで7.8シリーズにもなる作品もあり、本作もシーズン5まであり、長期間楽しむことが出来ます。DVDだとCMがカットしてある為、1話あたり45分ほどで視聴が出来るので気軽に視聴することが出来ますが個人的にはどんどん先が気になって大変ですが.....

海外ドラマの魅力

『プリズンブレイク』のタイトルどおりシリーズ1は脱獄についての作品であり、その印象から手に取られた方が多いと思いますが本作の魅力はもっと違ったところであると思います。

本作の主人公マイケルは天才建築技師で驚異的な頭脳を駆使しての脱獄のストーリーとの認識でしたがシリーズを見終わる頃には変わっていました。

ドラマであるように人間模様が一番の見所であり、刑務所といった特殊な場所での個性の強い人間の集まる場所での物語がとても興味深く視聴することが出来ました。本作は主人公が天才であるがゆえに理想のヒーロー像であると思われがちですが1人の人間では出来ない事の方が多いと無力さを実感させられます。

特に刑務所という場所での犯罪者の思考や行動などは自身の周囲には馴染みがないのでとても興味深く、自分の考えの及ばないことが多いので毎話驚きがあります。

人間関係の構築や上手く管理することの難しさを実感させられ現代社会に通じるものがあり、多くを学び、自身の行動や意識についても見直すことも出来ていろんな観点から楽しむことが出来ます。

映画との違いは各キャラクターごとの細かい描写があり、視聴するたびに新たな発見が得られます。時代背景や土地や人物像など詳しく描写されているのでキャラクターへの感情移入もしやすく、自身をより物語の中へと入り込みやすく。深く感じ、楽しむことが出来るというのが一番の魅力であると思うのですが、時間がないときや映画では映画館でしか得られない壮大なスケールや音響といった魅力を楽しみたい方は映画の方が好みの方も多いので楽しみ方によって分けるのが良いと思います。

特に海外のFBIやCIAといった特殊部隊の活躍といった普段では知られないことの描写が多いので日本人にはとても興味深く視聴することが出来るのではないでしょうか？子供の頃に憧れた警察官などの正義の味方といったヒーロー像を大人も楽しめるように人間臭さを残し、現実味を帯びた物語がより惹きつける人気の理由であるのだと思います。

〈プリズンブレイクの世界観〉

刑務所、といって馴染みがある方は少ないとは思いますが犯罪者を収容する施設は必要不可欠であり、日本でもあまり知られてはいませんが各所にあります。

立地の条件として広大な土地と周囲にあまり人がいないことが重要である為、日本には少ないのですがアメリカではそういった土地が多く有名な刑務所もあるので日本人にはより人気があるのではないでしょうか？個人的にはよく刑務所を舞台とした映画をよく見かける気がします。

本作の物語の始まりとして主人公の兄、リンカーンの冤罪がきっかけとなっていますが日本でも冤罪事件は多くあり、裁判を経て無罪となった事件もとりあげられることもあり、他人事ではありません。

そんなリンカーンを救うべく立ち上がったマイケルや元恋人などのそれぞれの愛情なども見所であると思います。

シリーズ後半になるにつれて脱獄要素は薄れていくので単純に脱獄を楽しみたい方はシリーズ1のみでの視聴をお勧めしますが私の様にドラマとしての魅力を見出していただいてラストシーズンまで見ていただけば満足していただけることは間違いないのでお勧めします。

海外ドラマシリーズの今後

現在でも海外ドラマシリーズは新作が続々と登場しており、レンタルショップでは1/3以上が海外ドラマシリーズで埋め尽くされているところも多いのではないでしょうか。

海外ドラマシリーズの魅力とは自身とは馴染みのない環境や立場の人間が自身の憧れるドラマシチュエーションとして描かれることが人気の秘訣であると思います。

最近ではスマホの普及により、動画サイトなどでの視聴が出来、移動中の時間やちょっとした休憩時間などの視聴といったことが出来るようになり、より身近な存在となりました。

製作コストや収益についても映画と比較しても劣らず、むしろより大きな利益を産んでいる作品も多く、今後も発展が見込めます。