海外ドラマの代表作
脱獄ドラマといえば今作
最初脱獄ドラマといえば日本で放送されるようなチープな脱獄作品を想像していました。
これまで私は脱獄を元にしたたくさんの映画や連続ドラマを鑑賞してきましたがもう一度観たいと思える作品はほんのわずかです。
それはどうせ脱獄しても捕まるであろう先が見えすぎる作品が映画もドラマも多くなっていて魅力を感じさせなくなっていたからです。
脱獄でのたまらない興奮はそう続くものではなく、完璧に構成され作り込まれた作品でなければ途中で飽きてしまう傾向にあるからです。
しかしプリズンブレイクに至ってはいい意味で期待を裏切ってくれる仕上がりになっています。
ドラマは1話完結ものもあれば続きが気になりついつい見てしまう連続ドラマに分かれます。
私はせっかちで気分屋というのもあり連続ドラマは性に合わずいつも1話完結のものを好んで観ていました。
ですからドラマを観る機会が減っていたのですがプリズンブレイクだけは夢中になってしまったんです。
なんとなく勧められるままに見始めたのですがいざ見始めたら次が見たくて見たくてたまらなくなり放送日を心待ちにしてしまうほどでした。
私のようにプリズンブレイクを観て中毒になった人は世界中にいるのではないでしょうか?
脱獄という目的に向かってこの物語が進行していくわけですが今作を映画で作品化すると詰め込んだ作品になってしまい薄っぺらい映画になってしまいます。
つまり映画ではなくドラマにする事でドラマの特性を生かした脱獄ドラマの金字塔が生まれたのだと思います。
計算されつくした作品
ドラマでは、ウェントワースミラー演じるマイケルスコフィールドが無実の罪で死刑宣告をされてしまう実の兄を助け出しに行く展開となっています。
そんな兄を脱獄させるべくマイケル自ら強盗という罪を犯し投獄されるわけなのですがマイケルはそこら辺の服役囚とは違うのです。
IQ200のマイケルの頭脳から繰り広げられる脱獄計画は私のような凡人には見当もつかないほど緻密に計画されているんです。
今までどの作品でも見たことのない脱獄劇がスタートするのですがマイケルの頭脳を持ってしても簡単に脱獄とはいかないところも面白い。
1話ごとに次から次へとマイケルに試練が訪れるのですが絶体絶命から脱出するマイケルの華麗なる脱出方法が見ものです。
入念にシュミレーションしながら淡々と遂行していくので自分までもが参加しているかのように引き込まれていくのです。
そして単に脱獄をするだけの物語ではなく人間の妬みや嫉み、人間の本質が垣間見える人間模様が展開されていくのも面白いです。
罪を犯した者が集まっている環境なのですから欲深く凶暴な囚人達にマイケル自身がいつ命を落としてもおかしくない状況にさらされていきます。
そんな中でも愛する兄を救う為懸命に計画を練る姿は脱獄をするという犯罪行為にも関わらず見るものを応援させてしまうのです。
刑務所の中では思いもよらない事が次から次へと起こっていくのですが持ち前の頭脳で全て解決し一目置かれる存在に。
シーズン1の後半ではそんなマイケルの脱獄計画に気づく極悪人達が現れマイケルの計画にあやかろうと近づいてくるのです。
そんな極悪人達を逆手にとって利用するマイケルに目が離せませんでした。
主人公が超絶イケメン
ファイナルシーズンまで全て観てきたのですがシーズン1のマイケルスコフィールドが断トツで輝いています。
シーズン1以降の作品では疲れが出たのか気が緩んだのか太ってしまって全体的に重そうな印象です。
ですから極端に言ってしまえばシーズン1はマイケルと抜群のストーリーを楽しんでシーズン1以降はオマケって感じです。
それ程全てにおいてシーズン1は数ある海外ドラマの中でも役者とストーリーが群を抜いていると私は思います。
マイケルのあの端正な顔立ちに加え秀才なのですから世の女性を虜にするはずだなと納得してしまう程素敵に演じているんです。
多分別の役者がプリズンブレイクを演じていても様にはならず、どこか説得力に欠ける仕上がりになると思うのです。
この手のストーリーでの演技力はさせておき最初から最後までクールに淡々と演じるマイケルはやはりカッコ良いです。
時より見せる笑顔や切ない表情、それに愛する者を見つめる眼差しは一瞬でマイケルファンになる事間違いなしです。
そしてこのドラマの一番のインパクトはマイケル自身に彫られたタトゥーにあると思います。
このタトゥーは脱獄をするには欠かせない刑務所の設計図になっているわけです。
初めて囚人服を脱ぎこのタトゥーを見た時のインパクトったらなかったです。
脱獄に必要な物をメモして持ち込むといった内容はよく見ますが自らの体にタトゥーを入れてしまうとは今までにない斬新なアイデア作品だなと思いました。
マイケルが演じると脱獄する姿やタトゥー、それに囚人服までもカッコよく見えてしまうのかなと思ってしまいます。
2005年に開始した作品ではありますが今見直してもマイケルの魅力にハマってしまいます。
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