ホラーとして恐怖感は充分あるが、その裏にあるはずのメッセージが伝わってこない。
ひたすら、怖い。男性が無惨に殺されていって、富江に関わらない限りは自分が女性に生まれてよかったと思うのみである。あまり、作品として何が言いたいのかがわかりにくい。富江に惚れた男性が、ただただ無惨な殺され方をしており、終始怖いだけで、ホラー自体の怖いけれど伝わってくるメッセージのようなものが無いのが残念である。勝手に想像してみるならば、男性に対する憎しみ、怒り、被虐的な感情を持った女性の悲しみを謳った作品なのだろうか。作品を作った人の意図がわからなかった。他人に弱音を吐けない、頭おかしいくらい我慢強い人が、訴えられない猥褻事件にでも巻き込まれて、精神的にまいってしまった故の「富江」誕生なのだろうか。理由を探しても、この作品の伝えたい部分が全くわからない。
メインは、恐怖感だと思って観た方が楽しめると思う。
あれだけ無惨な殺され方をするのならば、理由が欲しい。死体や血が好きな人にはお勧めだ。普通の神経では、とても見ていられない。ホラーが苦手な人と観た方が楽しいと思う。キャーキャー騒いでくれたら、怖さが半減する。
しかし、グロさは消えない。見終わったら、これより怖い事はなかなか起きないと、励みになるはずだ。現実の辛さにさえ、感謝を覚える。- あなたも感想を書いてみませんか?
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