美味しいご飯が生きてること
大正昭和時代の設定のお話です。東京で洋食屋を営む両親を持ち、食べることが大好きな娘めい子と、頑固な学生悠太郎が恋に落ち結婚して物語がはじまります。
めい子は悠太郎の実家の大阪にお嫁に行きます。そこには後妻の義母、出戻りの義姉、大人しい義妹たちが待ち受けています。めい子は義姉のどんなイビリにもたえていきます。東京と大阪との食文化に戸惑いながらも、偶然再会した同級生や商店街の人達、義父たちの力を借りて、おいしいご飯を作っていくのです。めい子こを演じる杏さんは、女学生時代~お婆ちゃんになるまでを演じています。それはめい子の一生ですね。その一生の中には戦争もありました。長男と悠太郎は戦地から帰って来られたものの、めい子に似て料理好きな次男は戦死してしまいます。
終戦後、何もなくなった大阪、大切な人も亡くした。それでもめい子は美味しいご飯を作りながら生きていきます。
この作品は杏さんと東出昌大さんが出逢い結婚するきっかけになった作品です。めい子と悠太郎のカップルを見ていた方なら杏さんと東出さんが現実でカップルになった時に嬉しく思った方も多いでしょう。妹役の高畑充希さんの歌声には驚かされました。ミュージカルをやっていた高畑さんだからの歌声だそうです。
めい子は家族のために料理を作ります。それが特に豪華なものではないのですが、必ず美味しそうで心揺さぶります。
家族を作り、料理を作り。めい子が力強く生きていく物語です。
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