本当に欲しいモノ。
誰もが一度は見たことがあるウォルトディズニー。その中のひとつにあるリトルマーメイド。主人公は魅力的な歌声をもつ人魚姫”アリエル”好奇心旺盛で人間の世界にも強い憧れをもつ少女。私が1番好きなシーンは、この作品の見どころとも言えるアリエルが集めた人間界のモノ達に囲まれ、歌を歌うシーン。その歌詞のひとつに”よく見て、素敵ね。これでもっと完璧。なんでも持ってる、私はすべて”とある。私はこの歌詞に、なんでも持っている。だけど1番欲しいモノはもっていない。人間の足が、人間の生活が。という裏腹な意味が込められていると感じた。今の暮らしが辛かったり苦しかったりするわけではないと思われる。現に作品中にはカニのセバスチャンや魚のフランダー、父親のトリトンや姉達などの美しく素敵な人間関係も垣間見える。しかし元々人間界に興味があり、嵐の時に人間の王子様に恋をしている今。彼女は自分が人魚であることが、恋しいひととの障害になっていると感じていることが伝わってくる。本当に欲しいモノに比べたら、今まで集めたコレクションは彼女にとってガラクタにすぎないー。彼女の苦しみが伝わってきたオススメのひとシーンでした。作品が全体的にトントン拍子にうまくいきすぎていると個人的には感じましたが美しい絵や音楽はみものです。
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