平凡で退屈な内容
三上延のライトミステリー小説が原作。2013年、フジテレビ系の月9ドラマ。
北鎌倉の古書店、ビブリア古書堂の若き店主、篠川栞子と体質の問題で本が読めないアルバイト店員、五浦大輔が古書をめぐる謎を解いていくミステリー。
この作品の主人公、栞子を演じる剛力彩芽は、原作のイメージとはかなり異なるのが残念だ。
清楚でおしとやかな栞子の雰囲気を出そうとしていた、とは言えるが、剛力の現代っぽさがどうしても気になる。ショートカットの髪型がまず違和感を感じるし、メガネもかけていない。原作の栞子ファン泣かせといえる。
そのほかキャスティングはまずまず。五浦役のAKIRAに関しては、優しく正義感が強い体育会、というイメージに当てはまる、ほかにいないだろうという抜群な配役。制作側のセンスを感じる。
ドラマとしてはいまいちの出来栄え。ストーリー展開にわくわく感がない、勢いがない…退屈な内容となっていた。原作の登場人物の魅力で乗り切っていたとはいえ、もう少し面白みが欲しかった。例えば栞子と五浦の恋愛関係の発展などがあれば、もう少しストーリーにメリハリがあっただろう。
坦々とした平凡極まりないドラマ。見る価値があるとすれば、本の知識が得られる、ということぐらいだろう。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)