ラブストーリーとしては王道 - 抱きたいカンケイの感想

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ラブストーリーとしては王道

4.04.0
映像
4.0
脚本
3.5
キャスト
5.0
音楽
4.5
演出
3.5

観ていて、「あぁここで押すだろうな」「いや、今は引くだろう」という恋の駆け引きがとても分かりやすいく描かれているだけに、ストーリーに目新しさは無いものの、それが逆に安心して見られる。ナタリー・ポートマンの美しい顔が、大人の女性のそれではなく、まるで恋を初めて知った少女の様にコロコロと表情が変わるのが愛らしくて素晴らしい。特にドーナツを泣きながら食べているシーンは女の私から見ても抱きしめてあげたくなる程、どこか抜けていて可愛らしい。相手役のアシュトン・カッチャーの残念なイケメンぶりもコミカルで楽しいが、女性目線からするとちょっとイラッとする場面も(笑)。ナタリーの様な超美人とアシュトンの様な超イケメンがこんなにも人間臭くてどんくさい、そしてとっても庶民的な恋愛をしているだなんて、一般人からするとちょっと現実離れした感じはあるが、内容自体は王道中の王道のラブストーリーなので、単純に楽しめると思う。ブラック・スワンでの、自分の首を絞めるほどのストイックさを持ち真面目な女性を表現したナタリーが、本作での面倒くさくこじれている女性をも完璧に演じられたのは、彼女が公私共にスーパーウーマンである事の証明となるのではないだろうか。

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