映画のような映像と、アニメを引き立たせるクールな音楽!
目次
両親の死の謎を追いかけるミレイユの物語。
裏社会で殺された両親の謎を追いかけるため、殺し屋となったミレイユ。謎を追いながら、途中、記憶をなくした不思議な女の子と出会い、彼女と共に様々な敵と戦い、謎を追いかけていく物語です。
ミレイユ「あんた誰・・・どこから来て、ここで何をやっていたの?」
ミレイユは裏社会とかかわりがあることを知り、身寄りのない彼女に「一緒に暮らすのは両親の謎が分るまで、それがわかった殺す」という約束をして、共に一緒に仕事をして暮らし始めます。
一緒に暮らしていると、殺しの腕は凄腕なのに、料理や人とのコミュニケーションといった日常的なことが不得意であったり、自分が考えていたよりも恐ろしい殺しの技術を持っていることに驚きもします。それでも、二人は裏社会と関わりがある殺しの依頼を探して、こなしていきます。
ともかく、音楽に合わせた戦闘シーンがかっこいいです。霧香わりと体術が得意で、ガンアクションだけでなく、身体を自由自在に使って敵を倒していくのはとてもそう快感がありました。
霧香「わたし、人を簡単に殺せる・・・なのに・・どうして悲しくないの?」
ミレイユは警戒心が強かったミレイユも、何度も霧香に助けられて、だんだん心を開いていきます。物語中盤では、霧香がピンチのときにはミレイユが霧香を助けるようになります。
そんなミレイユに力を尽くせることに霧香幸せを感じながら、二人は共に仕事もプライベートでも一心同体になっていきます。 そんな中、裏社会から新たな刺客が送り込まれます。裏社会に育てられたもう一人の殺しの達人、「クロエ」という女の子存在です。彼女の突然の登場が、また物語を加速させていきます。
クロエは特にノワールの中でも特徴的なキャラで、声も久川彩さんが演じているので、とっても可愛らしく、なのにとってもかっこいい声が戦闘で響いてくると、ぞくぞくしました。
霧香「ミレイユ、行かないで・・・・私を殺して・・・」
クロエから衝撃的な過去を伝えられます。霧香はクロエが子供の頃に一緒に過ごしていた女の子だったのです。クロエは子供の頃から霧香の殺しの腕を崇拝していたのです。同時に、ミレイ自身も供の頃から裏社会と関わりがあったこと、霧香が子供時代にミレイユの両親を殺したことに加担していた事実に驚愕します。
霧香は「両親の死がわかったら自分は死ぬ」という約束を守り「お願い、私を殺してミレイユ」と涙ながらに懇願します。けれど、子供の頃何も知らなかった霧香を責めることはできず、ミレイユは殺すことはいったん預けると、伝えてその場を去ってしまいます。
ここは作品の一番の名シーンじゃないかなと思います。両手いっぱい広げて、ミレイユに殺してほしいなんていう霧香は最高に可愛いし、最高に悲しいのですから。
クロエ「・・・・・・・嘘つきっ!」
ミレイユに裏切られたと思った霧香は感情を失い、向かった先は、裏社会で守れらているのどかな田舎でした。クロエもまた、そこで待っており、霧香の訪れを喜びます。 ミレイユはその後、悶々と過ごしていたのですが、裏社会にいながら伝統を破りたいと願う反対派閥から申し出を受けて、霧香の居所を教えてもらい、そこで霧香とクロエと戦います。
押されていたミレイユですが、霧香は死ぬ前のミレイユの両親の言葉を思い出し、感情を取り戻します。 最後に、クロエに手をかけたのは、霧香でした。二人は裏社会の殺し組織のリーダーであるアルテナを火の業火に突き落とし、静かにその場を去っていきます。
ラスト終盤には、クロエが心をわしづかみにして、おいしいところを持っていきました(笑)三人の対決は今ではあまり見られない貴重なアニメの戦闘シーンだと思います。さらさらと、戦闘中に髪が流れていくシーンなどは圧巻です。
世界中の暮らしや雰囲気を映す映像や音楽
このアニメの特徴でもあるのが、「社会情勢」です。紛争や派閥もそうですが、主人公たちが訪れるに様々な世界の暮らしや社会を如実にリアルに映し出しているのが、なによりも魅力的です。
アニメはよくありあえないことを描かれているから面白い、なんていう人もいますが、少しリアルな要素があると、感情移入もしますし、なにより知らないことを知れて楽しいですよね。
なんと音楽も訪れる国に合わせて、時にフランスのアコーディオンミュージックであったり、スペインの熱いギターミュージックであったり。作品とマッチしているのも、最大の魅力ではないでしょうか。
裏社会は実際にある組織?
あとで個人的に調べたことなんですが・・・ヨーロッパにはいろいろな裏社会があり、小さいころか体術や武術を習って、財界・宗教者・教授・貴族など名のある人を守っている戦士がいるそうなんです。
バチカンなどは有名で、修道士の周りにいる体格の大きい人は、ベールを脱ぐとムキムキなんだとか。その歴史はかなり長いといわれていて、実際に国同士の密約・暗殺・工作を繰り返してきたともいわれています。
映画のエリザベスなどみていると、そういう仕事専門の人が出てきたりもしています。歴史記述にも実際に残っていて、裏社会についての歴史はおよそ数千年といわれているらしいです。
【ここが見どころ!】音楽・ガンアクション・キャラクターの総合傑作。
この作品は、アニソンでは有名な梶浦由記さんのクールなBGMを活用した、映画のような作品です。音楽に合わせて、キャラクターを動かすアニメって最近少ないんじゃないでしょうか?海外のアニメにはありそうですけど。映画音楽のようなクールな曲に合わせて、可愛くも美しい少女たちが、打ち合ったりする細かい戦闘シーンをスタッフの方々には頭が下がります。
物語もとっても魅力的です。裏社会の謎に迫っていくのもワクワクしますし、なにより、ミレイユと霧香に目が離せません!孤独で他人に心を閉ざしていたミレイユ、初めて出会ったミレイユを信頼する霧香。二人がどんどん心を通わせていくのには、感情移入してしまうアニメファンが続出しました。
そして、一部のファンの中で話題になったのは、「百合要素」です。女の子同士のスキンシップや交流が大好きな人たちの中で、ファンが急増したのも事実です。私もその一人でした(笑)百合ファンとしては名作の一つだと思います。
可愛く女の子が好きな人、かっこいいガンアクション、戦闘シーンが好きな人にはおすすめの作品でした。
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