見ごたえのある作品
私が小学校の時に放送されたドラマで、当時は天海祐希演じる阿久津先生を非常に恐れながら見ていた記憶がある。阿久津先生のやり方は間違っていると、心の底から考えたような記憶もある。また、神田さんの気持ちや、ユースケの気持ちに非常に共感していたような覚えもある。そんな小学生でも、このドラマはおもしろいと思えながら見ることができ、心にも非常に残った。
それから時は経ち、私は社会人となった。ある日何か昔のドラマが見たいと思い、真っ先に思い浮かんだのが「女王の教室」だ。そして見ていくと当時感じていたような、恐怖や支配という感情は抱かず、共感や納得という感情を抱いた。阿久津先生の生徒を想う気持ちや、教師としてのプライドを持ち続ける姿勢は、今の日本社会には必要不可欠であり、足りないものなのではないかと感じた。
結論、このドラマは、完全に大人向きであり、働くことへ真摯に向き合わせてくれる作品であることが、10年越しに分かった。また、私は教育者ではないが、教育者に見てもらい、阿久津先生のような真摯に子供へ向き合う教師になって頂き、少しでもそういう教師が増えれば良いなと、考えた。
私がこれまで見た中で、もっとも心を動かされた作品である。- あなたも感想を書いてみませんか?
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