数年前に見てたドラマ - 名もなき毒の感想

理解が深まるドラマレビューサイト

ドラマレビュー数 1,147件

名もなき毒

4.004.00
映像
3.75
脚本
4.75
キャスト
4.00
音楽
4.00
演出
4.25
感想数
2
観た人
3

数年前に見てたドラマ

3.53.5
映像
3.5
脚本
5.0
キャスト
3.5
音楽
3.5
演出
4.0

祖父が宮部みゆきさんの大ファンと言うこともあり、一緒に見てました。

逆玉の輿をした小泉孝太郎演じる杉村三郎。

杉村三郎の第一印象は“女々しい”“ナヨナヨしてる!”と

イライラしてくるほど頼りのない男。

逆玉の輿をして肩身の狭さを感じながらも全うに仕事をこなすサラリーマンです。

「名もなき毒」のタイトル通り、人は必ず毒をかかえている、と言わんばかりのドラマ。

杉村三郎がひょんなことから事件に巻き込まれ、あらゆる手がかりを探してゆくのですがストーリーがちょうどいい長さで区切られて行くので見てて飽きません。

杉村三郎とタッグを組むムロツヨシさん演じる手島雄一郎が重苦しくなりそうな場面をさらっとすくってくれるのがほっこりしました。

淡々と事件を解決に導く杉村三郎の人間性が見れば見るほど伝わってくる作品でした。

頼りない三郎が抱えてる闇がひしひしと感じられ妙に共感します。

言葉はよくないですが

私は杉村三郎に同情してしまいました。

長編ではなく短編でもない微妙な間が妙に好奇心をそそります。

そして区切られてたはずのストーリーが最後はすべてまとまります。

最終回、三郎の闇がとんでもない形で炸裂します。小泉孝太郎ファンとしてはちょっとショックでした(´ヮ`;)

家族の形

人の抱える闇

「名もなき毒」タイトルの通り、人間にはみんな闇があるのよ、なんてそんな浅はかなドラマではなかったのだと最後に気付かされます。

深いながらに受け取りやすい。

見やすいけれど考えさせられる。

そんなドラマです。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

人の心の内面をじっくり描く、洗練されたヒューマンサスペンスドラマ

人の心の闇という「毒」宮部みゆき原作の「杉村三郎」シリーズをドラマ化。シリーズ1作目「誰か Somebody」を前半の一話から5話まで、シリーズ2作目「名もなき毒」を後半の6話から11話まで、という構成で 放映された。そういう事情を知らずに当時見てたので、当時は少々面食らった。が、内容はかなり見応え十分だった。タイトルの「名もなき毒」にもあるが、誰の心の中にも潜んでいる心の闇を「毒」と表現し、様々な登場人物たちの様々な「毒」をリアルに描いている。「心の中で毒づく」なんていう言葉があるけど、確かに私自身も、自分の中の「毒」に怖気づいてしまうことも稀にある。「毒」ってのは、おもしろい質感だと思う。切れたり破れたり、という外科的な刺激というより、内服したり塗布したり、いずれにしても身体の内側に浸透して作用していくもので、じわじわと細胞に沁みこんでいく。「毒」と「薬」はある意味紙一重、作用の仕方も、効能も、...この感想を読む

4.54.5
  • たまこたまこ
  • 195view
  • 2967文字
PICKUP

関連するタグ

名もなき毒を観た人はこんなドラマも観ています

名もなき毒が好きな人におすすめのドラマ

ページの先頭へ