リアリティがあり、生きる道しるべになる1冊
何度もドラマ化したり作者の島田洋七さんがテレビに出演されて当時のお話をしてくれたりしたのでこの本のことを知っている人は多く、周りに持っている人が沢山いた作品ですよね。芸人さんが書いたものなので文章力があるという訳ではありませんが文章が簡単な分読みやすく感じますね。
当時の貧しい時代は母親とも暮らせなかったり、大変なことが沢山あったんだなぁと思いながら読み始めたのが最初でした。
それなのに気がついたらばあちゃんのおもしろい語録に腹を抱えて笑ってしまい、すっかり昭広はおばあちゃんに言いくるめられておばあちゃんに染まっていく姿は本当に滑稽です。昭広頑張れと言いたくなってくるほどのめり込んでしまう空気感がすごいですよね。
もしも何か辛いことがあってもこの本を読めばなにか気が落ち着くというか、むしろ明るくなるようなそんな気分にさせてくれます。
今は何でも揃い、欲しいものは簡単に手に入る時代ですが昔はこうやって生きていたんだということを知るためにも若い人たちが読むべき1冊だと思いました。また、この時代を生きた人たちが読んでも懐かしく感じられると思います。
そういった意味ではこの本は幅広い世代に受け入れられる1冊になっているのではないかと感じます。ブームからは少し時間の経った作品ですが、いつ読んでも場面がはっきりとイメージできる本だと思います。
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