猫好きのバイブル!
これほど猫の魅力を存分に堪能出来る漫画は他にないだろう。“ちび”の日常を綴った漫画だが脇役(主に人間)もそれぞれいい個性を発揮している。何と言っても猫の描写が秀逸で、読んでいる間、猫の毛の質感や、体温までも感じられる。自身も猫好きで、実際猫を飼っている作者だから描ける作品と言えよう。
猫のあるある、猫好きのあるあるもあり、いちいち共感出来るのが嬉しい。
例えば、最後に猫が死んでしまう事が嫌でも解る、猫の悲しい話の本が書店に平積みになっていたら……
猫ギライ→素通り
猫好き→手にとって読んでみる
凄い猫好き→本が視界に入らないように全速力で走り抜ける
など。
連載中から郵便屋さんとサーバルキャット“ばるたん”が気になっていたのだが、作者は心にくい演出をしてくれてほっとした。猫好き極道の“アニキ”も猫好きが高じて(というか猫雑誌を定期講読するために)極道から足を洗い、新しい仕事を起業した。ちびの飼い主“ケンジ”も猫好きが幸いして良い職にありつける。
猫と猫を愛する人々がみんな幸せになるストーリー。ハッピーエンドが嫌いな私だが、猫が出てくる話は皆ハッピーになって貰いたい。
そんな猫好きの欲求を充たしてくれる。
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