麻雀レクチャー物語in女子プロ界
レクチャー漫画を目指したものは多々あれどあの煩わしいルールを覚えるという麻雀入門者第一の壁を乗り越えた先には、さあ早く切って!と要求されるようになるまでの猶予期間の間に大体の牌理を覚えるという挑戦がある。ミーコはリャンメン待ちの重要性すら会得しないままビジュアルだけで女子プロになったという、プロ即落ちこぼれというバッドスターターだった。幸せの形、というほんわかした言葉に何かしら片ちんの気合が乗っているように感じられて始まった、一度上り詰めて落ちた者との二人三脚な師弟関係は、片ちんの代表作と言って過言ではない名作になることになる。世に初級者向けを意識してレクチャー気味に描いた麻雀漫画は数あれど、これほど丁寧で工夫が光っていて、信頼感があって本格的なレクチャー漫画は他にない。激突!男と男、男と女、女と女片ちんがこれほど女性を描いたのは初めてのはずだ。女子プロの世界の厳しさを描き、その上に我...この感想を読む
5.05.0
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