不良漫画におけるストーリーと描写 - その後のクローズの感想

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その後のクローズ

2.502.50
画力
3.50
ストーリー
2.50
キャラクター
4.00
設定
3.00
演出
2.00
感想数
1
読んだ人
2

不良漫画におけるストーリーと描写

2.52.5
画力
3.5
ストーリー
2.5
キャラクター
4.0
設定
3.0
演出
2.0

本作品は鈴蘭男子高校における坊屋春道卒業(退学?)からその次回作であるWORSTの主人公である月島花入学までの1年間を描いた作品であるが、私としては少し物足りない作品となっております。

その理由としては主に演出面でしょうか。

単行本1巻にて完結させなければならないためか、すべての抗争(ケンカ)において詳細な描写がなく抗争(ケンカ)に至るまでの経緯とその結果(勝ちと負け)がについて終始しています。

それまでのクローズの作品内では九頭神竜男戦や美籐竜也戦、九能龍信戦などしっかりと主人公・坊屋春道とのケンカ描写を克明に描いていました。

この作品の次作WORSTではこの演出が多用されることとなりますが、やはり不良漫画好きとしてはケンカ描写はとても楽しみなシーンの一つであり、主人公(やその他のケンカ自慢)たちのケンカ最強の説得力の一つの大切な描写であると感じています。

本作でゼットン(花澤三郎)は花木九里虎に負けてしまうのですが、やはり少し納得がいかない部分が残ってしまいます。

また、どの程度花木九里虎が強いのか、圧倒的にゼットンに勝利したのか、紙一重だったのか、花木九里虎のケンカにおける手法(肉弾戦を好むのか?、頭脳戦が得意なのか?)など、そのキャラクターの特徴をファンとしては知りたくなります。

作者の高橋先生がこのケンカ描写を描くことに少し飽きてしまったのでしょうか。

ただし、クローズファンとしては、これからのWORSTへつながる大事な前哨戦であり、気持ちが昂る一作であると思います。





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