医師を敵にまわしてはいけない。 - ハンニバル・ライジングの感想

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医師を敵にまわしてはいけない。

4.04.0
映像
4.5
脚本
2.5
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

羊たちの沈黙の重要人物である”レクターの生い立ち”ということで気になってみてみました。

始めナチス軍や戦闘シーンが流れ、緊迫感のある音楽、実際の戦場かのような出演で、戦争映画と作品を間違えたか?と思うほどでした。

レクター役であるギャスパー・ウリエルの迫真の演技(表情)が魅入るポイントでもありました。

過去に苦しむ青年期は表情が無く、妹の復讐を始めた初期は憎しみの顔だったのに、それがだんだんと殺人の快楽を覚えたサイコパシーの表情に変わったときは鳥肌ものでした。

ここが惜しい!と思ったのが、ヒロインのレディ・ムラサキ(日本人設定)役が、中国女優のコン・リーであることでした。海外の人から見たらアジア人は同じ顔に見えるのであろうけど、日本人の私にとっては違和感そのものでした。

ですが、作中に出てくる小物が日本伝統のもので、メインの殺人武器となるものが日本刀だったりなど、作成チームに相当な日本文化人がいたんだろうなと思う程のものばかりで、見ていて楽しかったです。

この作品を見て最後に思ったことは、人体や思考を勉強し、把握している医師や医学生に恨みつらみをかわれてはいけないな、、、ということでした。ともて面白い作品です。

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他のレビュアーの感想・評価

前作「羊たちの沈黙」を見て、レクター博士にもっと迫りたいと興味をもった方はどうぞ。

この映画はロードショーされていた当時に銀座の映画館(ピカデリーだっけか?)で見ました。前作「羊たちの沈黙」と同じリドリー・スコットが監督しています。主演のレクター博士も前作に引き続きアンソニー・ホプキンスが演じていますが、一作目でジョディ・フォスターが演じたFBI捜査官のクラリス・スターリング役は、ジュリアン・ムーアが演じています(二人は顔の感じがちょっと似てますね)。ジュリアン・ムーアの体温が低そうな生気のない雰囲気が映画全体の不気味さを増してる気がします。この映画では、そのクラリス・スターリングは一歩引いていて、レクター博士に恨みを持つ大富豪メイスンとレクター博士との対決が中心となっています。そのため堅気の人間がそんなには犠牲とはならないので、少し安心してみることができますが、怖さ自体は減じていると思われます。ただ殺人描写はグロイです。R-15指定は当然でしょうね。生きたままの人間の頭頂部...この感想を読む

3.03.0
  • nisi617nisi617
  • 74view
  • 512文字

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