Go the Distanceは名曲 - ヘラクレスの感想

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Go the Distanceは名曲

4.04.0
映像
5.0
脚本
3.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

すでにちょっと懐かしく感じちゃうセル画

ディズニーって言えば長編アニメ映画。いやー今見ても初期の「白雪姫」とかヌルヌル動いて、すごいもんね。毎日テレビでアニメが放送されてる日本ではアニメといえばセル画って思いがちだけどディズニー映画でセル画メインのものは少なくなってしまい、今や発表されてないのが現状。全てピクサー系のものに入れ替わってる。
もちろんピクサー系も好きなんだけど、なめらかに動く手描きのアニメーションは古い作品も何故か新鮮に感じる。このヘラクレスのキャラデザインはディズニーのほか作品に比べデフォルメが強く、軽くアメコミ調で独特なところも魅力的。またセル画の手法に戻ったりしないのかな?好きな人多いと思うんだけど自分が懐古厨なだけ!?

裏切らなさ過ぎのストーリー

「ヘラクレス」の物語の題材となったのはギリシャ神話。日本ではあんま馴染みがないから元が良くわかんないけどw実際はキャラのモデルになった…ってぐらいでかなりディズニーのオリジナル。グリム童話とか絵本の物語に比べてぼんやりとしか知らないからあれだけど、海外では結構賛否両論あったみたい。違いすぎるってか改変しすぎってか。他作品で言うと「人魚姫」と「リトルマーメイド」ぐらい違うと認識している。個人的には原作と違っても気にしないしいいんです。ディズニーですもん!期待を裏切らない安定のハッピーエンドが観たいんです。そういう綺麗なだけの物語は「子供騙し」という見方もあるけど、様式美だと思っている。水戸黄門の印籠のような…ね。
でもヘラクレスは恋愛要素が強めだし大人も割とスムーズに楽しめるはず。しかも男性が主人公って少ないんだよね。動物はオスが主人公ばっかなのにねw「ダンボ」に「ライオンキング」に「バンビ」に「ピノキオ」…ピノキオは最後人間になるから惜しいw
それはさておき、この「ヘラクレス」でお気に入りのキャラは主人公ではなくヒロインのメガラ!かなり大人の女性だけど中身が可愛らしくてギャップが良い!なんというか他のキラキラ系ディズニープリンセスは彼女にしたい系だけどメガラは嫁にしたい系。

日本版ディズニー主題歌の先駆けはコレ!!!

「ヘラクレス」って主題歌の「Go the Distance」が流行りましたよね〜。ディズニー映画って作品ごとにテーマソングがあって、だいたいキャラクターの役ををしている人、もしくは歌役(声優さんとは別)の人が作中で歌ってるんですよ。それとは別に主題歌を歌手が歌うんだけど、日本版はこの「ヘラクレス」で藤井フミヤが歌った「Go the Distance」が初。
例えばこれ以前だと「アラジン」の「ホール・ニュー・ワールド」の米版でレジーナ・ベルとピーボ・ブライソンが歌っていますよね。「アラジン」を観た事ない人だって聞いた事あるほどの名曲なのに日本版は作中バージョンしかないんですよー。いや、作中のやつで十分いいですけど、本職の歌手が歌うやつって更に圧倒されるというか、やっぱ違うからなぁ。
んで「ヘラクレス」の米版はマイケル・ボルトンが歌ってるんだけど、せっかくなので藤井フミヤと聞き比べてみて欲しい。ハスキーなんだけど透明感がある歌声でヘラクレスの神様感というか神聖な感じが出てる。で、透明感とのびやかさは藤井フミヤも負けてなくて、さらにヘラクレスの若さとか冒険心みたいなのがすごく出てる。神聖さはないけど、これはこれで良い。米版と日本版でも作品自体の雰囲気がちょと違うから(翻訳の仕方とか声優の違いで)それぞれにしっくりくる歌声でディズニーの人選は本当にすごい。
しかも、この主題歌の日本語訳は本人がしたという!これは後にも先にも藤井フミヤだけ。自分が感情込めて歌うから納得いく歌詞にしたいって理由だった思うけど、実際OK出すの大変そうだよね…ディズニー様だもん。もちろんほかの作品はゴリゴリの翻訳者の方が訳してます。
最近では「アナと雪の女王」の主題歌「let it go」が空前の大ブームで作中と主題歌を別の人が歌いましたけども、藤井フミヤもこの曲で紅白出てるから当時、同じぐらい流行ってたんだよね。もう覚えてないけどw曲だけ単品で聞いてもいいな〜…って思うけど作中で流れる「Go the Distance」は鳥肌もの!ミュージカルテイストだから、いきなり歌いだす時ツッコミたくなる事もあるけどやっぱテンション上がるぅう。
ここまで「Go the Distance」推しておいてなんだけど「ヘラクレス」で一番好きな曲はメガラの歌う「恋してるなんて言えない」っていうねwwwどんぐらい好きかって言うとYoutubeでここの部分だけ繰り返し聞くぐらい好き。だってさー、日本版のこのシーンは海外からも評価高いんだよ。他の国のバージョンとも聞き比べたりしたけどやっぱり日本版かな。海外のメガラはもっと低めの声で、なんか強そう…。歌だけキャラの声優さんとは違う作品もけっこうあるんだけど(ラプンツェルとか)メガラは工藤静香だもんね!歌うますぎ!(当たり前だが)聞き応えありすぎ!セクシーだけど可愛い!!メガラが工藤静香に見えてきて工藤静香がメガラに見えてくるぐらいハマリ役だと思うのは自分だけだろうか。ちなみにですが工藤静香ファンではないです。てかラプンツェルのしょこたんも許可おりたら作中の曲聞きたかったわ〜…歌手でもイメージと違う歌声や歌唱ぐせ?だとダメなんだね。残念すぎ。彼女のLIVE?で許可もらって歌ったらしいけど作品で歌いたかっただろうなぁ。

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他のレビュアーの感想・評価

音楽が最高!

「ヘラクレス」にはディズニーのキャラクターとしては、子供受けするようなカワイイ~感じのキャラクターは登場しませんよね。みんなに愛されるプリンセスも登場しませんし、ミッキーやプーさんのようなカワイイアニマル系キャラも登場しません。それでも、ディズニー作品なので、ストーリーとしては間違いない感じですよね!どんな世代の人が見ても、安心して楽しめる安定のディズニークオリティという感じ(^^)結末にどんでん返しなどはなく予想通りの展開となっていますが、筆者が面白い作品だなぁと思う大きな理由の1つが―音楽にあります!近年のディズニー作品では、「アナと雪の女王」の楽曲などが大ヒットしましたが、筆者の中で「ヘラクレス」は、それに匹敵するくらいの楽曲だと思っています!数あるディズニー作品中でも、1位2位を争うほどの素敵な音楽だと思っています☆とにかくノリノリですし、あの映画を盛り上げるうえで無くてはなら...この感想を読む

4.04.0
  • りなりな
  • 70view
  • 508文字

『認められる』大切さがわかる映画。

ヘラクレスといえばギリシャ神話で有名な英雄。その神話から行くと、どちらかと言うとゼウスの子でありながら正妻のヘラの子ではなかったため、様々な苦難を超えなければならないという悲劇の主人公だった。しかしディズニーがそんな暗いストーリーするはずがない!ハッピーエンド!ということで出来上がったのが、ゼウスとヘラの実子で神の子でありながらゼウスの兄弟でその地位を狙う悪役のハデスの策略で人となってしまう・・・・が、そんな逆境にも負けず幸せになる!!シンプルといえばシンプルなストーリーだが、わたしはその中でも神の世界に戻るため、父であるゼウスがヘラクレスに与えた試練。『本物』の英雄になれ。人を救い、英雄と呼ばれながら一番認めてほしい父に認められないヘラクレスの悔しさは現代の若者に反映されているように感じた。この映画を通して何かを感じ取れるのではないだろうか?自分の価値、を考えた時に一度この映画を見て...この感想を読む

4.54.5
  • shiori2010shiori2010
  • 104view
  • 402文字

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