ピュアな気持ちを思い出させてくれる傑作
最初は仕事人間の嫌な奴といった印象から始まります。仕事に誇りを持っているが故の自己中といった部分も見受けられるのですが、まあ気持ちを落としてくれます。家族とも距離を置き、恋愛も無頓着。そんなある日、幼少期の自分が目の前に現れてから話は一変していきます。幼少期の自分はとてもピュアで、思った行動をなんの悩みを抱くことなく行動する。それによってドンドン元のピュアな気持ちの自分に戻っていく主人公がたまらなく良い気持ちにさせてくれます。そして、なぜ過去の自分が目の前に現れたのか、という疑問が解決した場面も印象的でした。自分の過去のトラウマとの決別。悲しいシーンではあるのですが、その場面も今までのコミカルなシーンとのギャップで、とても良い構成となっているように感じました。そして、最後にはビックリな演出が待っていて演技者と共に一緒になってテンション上がってしまうほど、良いシーンでした。まあざっくりと内容をまとめると、ある仕事人間がなぜかタイムスリップしてきた幼少期の自分と出会い、幼き頃のピュアな気持ちを思い出し仕事以外の本当の幸せを見つける、といったお話です。よくありがちな内容ではあるのですが、そこを感じさせないブルース・ウィルスの演技力がとても印象的でした。
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