ホームビデオで撮影したようなチープ感が絶妙に怖い!!
予算100万円という低予算で作られた映画と聞き、馬鹿にしてかかった自分に
後悔しました。
ホームビデオカメラで撮ったようなドキュメンタリー風の映像で、そのチープさが
逆に不気味さとリアルさを出しています。
私が一番怖かったのは、何もない、誰もいないはずのキッチンのものがバラバラと
全て床に落ちていく光景。ガシャンガシャンと大きく響く音も、より一層恐怖を煽ります。
もう一つ、不気味で仕方なかったのが、キリスト教の異常さです。
改めて、無宗教の日本に生まれて良かった、と思うのと同時に、
悪魔ばらいや博士を呼ぶシーンだとか理解不能な場面がでてきます。
見ている感覚としては、洋画のホラーをベースに、日本のお化け屋敷要素を含んだ感じです。
特に説明のナレーションや、遠くから人物や化け物を撮っておらず、
常にカメラを回す出演者、もしくは家に設置したカメラに映し出されたもの、を
そのまま映画にしたものです。
それ故、いつなにが起こるかわからない、そろそろ何か出てきそう…!!というビクビク
しながら見ていくというようなスリルを味わえます。
この映画に向かない人としては、キャー!!とか、グロテスクな化け物が見たい方だと思います。
じっくりと、ストーリーの不気味さを味わいながら、内容に引き込まれて恐怖を感じる作品だからです。
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