凸凹コンビの二人・・・ - 東京DOGSの感想

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ドラマレビュー数 1,147件

東京DOGS

4.134.13
映像
3.88
脚本
4.13
キャスト
4.75
音楽
4.13
演出
4.13
感想数
4
観た人
12

凸凹コンビの二人・・・

5.05.0
映像
4.5
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
4.5

目次

高倉とマルオの会話が毎回笑いが止まらない。

この二人の会話は常にノリとツッコミで出来ていてかなり面白い。

主演の小栗旬さん、水嶋ヒロさんは2人の息がぴったり合っているので、この作品での笑いが生まれているんだと思う。

私の中で一番印象にあるシーンがある。

第6話のヤクザの調査のシーンがあり、マルオと高倉の掛け合いでダッフィーについて語っていたシーンだ。

マルオが子供扱いをされて

「どこが子供なんだよ。俺はディズニーランドよりディズニーシーが好きなれっきとした大人なんだよ」

それに対し、高倉がシーのどこが大人なのかと更にバカにすると

「酒も呑めるし。ダッフィーちゃんは大人の癒しキャラで大好きなんだよ」

ダッフィーちゃんとマルオが言い出したときの面白さは今でも顔がゆるんでしまう。

そして、うん、確かに酒は飲めるから大人にはシーが向いてるよな、なんてテレビの前で思った人も多いだろう。

またその後に高倉が

「ダッフィーちゃんは大人の癒しのためのキャラクターじゃない。むしろピノキオの哀愁を理解すべきだ」

と言った時のあの真面目な高倉がダッフィーと発言し、さらにちゃんまで付けて発言した時には私はかなり笑っていた。

あそこまでコメディを入れた刑事物はなかなかないと思う。

刑事物で笑いがあるものを嫌う人がいるが近年のドラマを見ていると真剣な作品が多く、子供には向いていないドラマもあると思う。

そう考えると、この作品は子供から大人まで楽しめる作品だろうな、と思う。

高倉奏とお母さん。

この作品の事件解決の息抜きとされるシーンがある。

高倉親子のシーンだ。

丁度この作品が放映されている頃、マザコンやファザコンがニュースなどで紹介されていた時期でもある。

またお母さんが韓流好きというのも時代の変わりを示していると思う。

時代の変わってきているという示しをこの作品では表現していると思う。

そんな高倉親子だが、

いつも事件直前にお母さんから連絡がある。

出なければいいのに、そこは優しさだだろう。

出てあげて内容を聞くとどうでもいい内容で飽きれる高倉はとても可愛いと思う。

親子関係が問題になってきている今の時代にはとても影響があるんじゃないかと思う。

どんなに忙しくてもどんなに面倒なときでも、親を大切にするの高倉が私は格好いいと思う。

と思っていても、流しそうめんを庭でやったりと気が抜けてしまう高倉親子に私は笑いと元気をもらっていた。

このドラマを見て私が思ったこと。

「刑事ドラマ」と聞くと、事件発生→証拠探し→犯人捜し→犯人逮捕!事件解決!・・・が基本だと思うが、この作品は本当に途中で拍子抜けな会話や出来事が起こりハチャメチャな部分もあるから、そう言った点ではとても飽きないし、面白い。

そして上記でも紹介したが、時代の移りや、事件の内容変化もきちんと表現できているとおもう。

この作品の全体もそうだ。主題歌や演出、キャストなんかはすごくマッチしている。

だが、個人的にはもう少し、アクションを入れてほしかった。

勿論、過去作品で有名な「あぶない刑事」のようにやってほしいなんて希望はない。

もう少しだけ、アクションがほしかった。

そう考えると近年の刑事ドラマも変わってきたな、と思う。

この作品を始め、満足しているが、何かが物足りない。

東京DOGSの場合、笑いや内容には物足りてるが、はやり何かが足りない。

なんだろう・・・銃で撃ちあいは多いが、もう少し暴れてほしい・・・

そんなことを思う。

脚本はあの「猿ロック」や「コドモ警察」の福田さん!

あぁ。納得してしまった。と私は思った。

これだけのコメディさがあるのは福田さんだったのか、と。

本編を壊さず、コメディを練りこむ福田さんはとてもすごいと思う。

何故そこでおふざけを入れるの?

と考えてしまうような場面でもそれが後々重要なカギになってきたりもする。

私的にはとても元気を貰える作品ばかりを書いていると思う。

気が抜けるというか、新たな刑事物を作ってくれたなぁと。

役とキャストが合いすぎている・・・!

豪華なキャストだが、それぞれの役が結構偏っていて面白い。

へタレな後輩刑事がいたり、父親刑事がいたり、お局刑事がいたりと・・・

とてもユニークな役柄が勢ぞろいだし、キャストもかなりいいと思う。

そして、メインキャストの3人はとてもギャップがある役だと思う。

高倉奏を演じる小栗旬さん。

高倉は本当に真面目で頑固者で、なのに料理はうまいし、銃さばきも身軽さも素晴らしい。

けれどお母さんには弱いというギャップが本当に濃いと思う。

なかなかドラマで合間でお母さんに邪魔をされる刑事はいないと思う。

工藤マルオを演じる水嶋ヒロさん。

なんと刑事の前から素晴らしい。暴走族のトップだった。

ここで大きなギャップを得てしまう気がする。

そして性格は人情深いのに頭に血が上るのが早い。

からの、かなりのチャラ男。

近年、軽い男が多いと言われる年代だからか。。。そんなことも考える。

松永由岐を演じる吉高由里子

記憶喪失で謎の女。

そして事件のカギを背負っている。

由岐が少しずつ恋愛感情を抱き始め、高倉とマルオとの絶妙な三角関係を抱くところも私はハラハラしていた。

同じ家に3人がいて、どんな風な生活の変化があるのか。

我儘な由岐を高倉とマルオが手を焼いているところも私は好きだ。

妹のような、そんな扱いにうらやましくも思ってしまう。

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東京DOGSレビュー

キャストがすべて好きな人だったので見始めたドラマだったのですが、思っていた以上にシリアスなストーリーで驚きました。高倉奏に関しては目の前で父親が殺害されているということを考えると、自分ならこれ以上辛い思いをしたくないので麻薬に自ら関わったり、刑事になろうとは思いません。だから、奏の精神力は並大抵のものではないですよね。現場に取り残されていた松永由岐のことを、奏は最初は事件解決の道具としてしか思っていないという態度が見え見えで少々由岐が可愛そうかなと思うシーンが多かったですね笑由岐も奏の態度にイライラしていたようですし、2人が惹かれあっていくというのは最初見ただけでは、まったく想像もできませんでした。由岐も記憶なくし、思い出そうとすると体に異変が起きたりとても見ていて複雑な気分になりました。記憶喪失というものは、一時的な精神的ショックなどによるものがほとんどなので、由岐が生きていたというだ...この感想を読む

3.53.5
  • 松野ことねん松野ことねん
  • 110view
  • 510文字

チャラ刑事と真面目すぎる刑事

このドラマは当時、物凄く人気な3人が主演を勤めていたのではないだろうか?とにかく明るく、チャラすぎる刑事の水嶋ヒロ、真面目で一人の男を追い続ける刑事の小栗旬、そして謎に包まれ記憶をなくしている女の吉高由里子、私としては、水嶋ヒロが物凄く役がハマった刑事だなとは思っていた。常に合コンと女を見つければ常にデレデレしてしまう。(笑)そんな、キャラでもありながら、自分の暴走族時代の後輩が犯人として疑われている時などは全力で犯人じゃない証拠を探そうとする等、友情にも熱く、とてもいい役だなと思った。とにかく、真面目で真面目過ぎちゃうのがたまに傷な、小栗旬。自分の父を殺害して逃亡した犯人ジンノを追い続けている。凄く真面目なのに、家族は空気が読めなく特に、母親は度々、小栗旬が犯人を追いかけているシーン等で今日の夕飯は何がいい?か等の恐ろしく訳の分からない電話をかけてくるが、きちんと答えてあげる所が意外と...この感想を読む

4.04.0
  • オカタツオカタツ
  • 101view
  • 540文字

見入ってしまう。

まず、水嶋ヒロさん演じる工藤マルオは暴走族あがりで警察官になっている役なのですが、暴走族から警察官になれる?と最初から疑問に思ってしまいました。笑このドラマの主な話自体は、麻薬、賭博、小栗旬演じる高倉奏の父親の死、主犯格である仲村トオル演じる神野は生きているのか?などシリアスな内容ですが、堅い高倉奏とチャラい感じの工藤マルオが全く真逆の良いコンビで、初回は特に毎回笑もあります。個人的には堅い高倉のお母さんが、テンション高く、真剣な場面でも奏ちゃ〜んと電話してくるところが面白かったです。笑吉高由里子演じる松永由岐は、記憶がないところから始まり、監視された生活をしますが、許しが出て始めたバイト先には高倉達の敵で神野の組織の一人である甲斐崎がいたり、警察でもボスが交代してしまったり、ハラハラドキドキします。ハラハラドキドキというか、由岐の行動にはイライラしていました。笑甲斐崎は最終的には神野...この感想を読む

4.04.0
  • shiishii
  • 165view
  • 764文字

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