ただのアメコミヒーローものなんかじゃない - ウォッチメンの感想

理解が深まる映画レビューサイト

映画レビュー数 5,784件

ただのアメコミヒーローものなんかじゃない

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
4.5
音楽
5.0
演出
5.0

ある日、ヒーローが一人殺された。 登場するヒーローは全員オリジナルの、同名アメコミが原作です。 特徴的な設定と出だしから始まる物語ですが、ボブ・ディランの 「The Times they are a-changin’(邦題:時代は変わる)」 を聞いているうちに、すぐに世界観に引き込まれ、これまた特徴的な、主人公的立ち位置であるヒーロー・「ロールシャッハ」の魅力に、惚れ込んでいくのにはそうかかりません。 映画そのものが2時間43分と非常に長いのも特徴ですが、変に上下編に分けて物語の流れを切らず、一本でまとめたのはかなりの英断だったと思います。 時間は長いですが、ボブ・ディランのほかにもジミヘン、サイモン&ガーファンクル、マイ・ケミカル・ロマンスなど、名曲が多数使用されているほか、シナリオがもつ、視聴者を引き込む力などのおかげで、あまり疲れずに見続けることができます。 非常に内容の濃い映画ですが、あえて挙げるならヒーローがみんなカッコいい。彼らのうち一人でも、十分映画が一本作れると思います。 ただ、普通のアメコミとはサスペンスの質が違いますので、あえてアメコミ映画が苦手な方にこそ薦めたくなる一本です。必見。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

異色のアメコミ映画

まずはドクターマンハッタンこの映画が他のアメコミ映画と違って異色であることの理由の一つとして、ドクターマンハッタンの存在が一番に挙げられる。アメコミというのはほとんど全てと言っても過言ではないほど展開が同じで、まず超人的な能力を持った主人公が現れる。もしくは何かの拍子にさえない主人公が超人的な能力を手にする。そしてそれに対抗するように同じレベルの能力を持った適役が現れて、彼らと対決することになる。なんとか敵を倒してハッピーエンド。そういった展開以外にない。しかし「ウォッチメン」では後半が違うのだ。まず初めに超人的な能力を持った主人公たちが出てくることは他のアメコミと同じだ。厳密に言うとここでも少し違って、ヒーローが超人的な能力を持っているということに関して、それをスクリーンの向こうにアピールするような演出がない。まあ超人的なヒーローが出てくるのは当たり前だよね、といったくらいにしか描写...この感想を読む

4.54.5
  • BSイレギュラーズBSイレギュラーズ
  • 119view
  • 2183文字
PICKUP

関連するタグ

ウォッチメンが好きな人におすすめの映画

ページの先頭へ