キックスメガミックスのあらすじ・作品解説
キックスメガミックスは、週刊少年ジャンプにて2003年28号から41号にかけて連載された、吉川雅之原作による少年漫画である。コミックスは全2巻刊行されている。 都立小原高校に転校してきた主人公「阿加木太一」は、15年前に子供を助けるために交通事故でこの世を去ったテコンドー部の主将・千葉の幽霊に取り憑かれてしまう。太一は志半ばで亡くなった千葉を成仏させるためにテコンドー部に入部し、強敵たちとバトルを繰り広げる物語である。数ある格闘技の中でもテコンドーという一般的にやや馴染みの薄い格闘技をテーマとしているものの、読者と同じようにテコンドーに馴染みのなかった太一がその魅力に触れ、少しずつテコンドーに目覚めていくという過程は感情移入しやすく、引き込まれるものがある。さらに、少年漫画らしい前向きさや豪快さ、コメディの要素などをふんだんに盛り込みつつも専門的な知識を挟むことにより、テコンドーの魅力をわかりやすく伝えている。