サバンナのともだちの評価
サバンナのともだちの感想
父と父。
東アフリカのサバンナに住む少年ジョゼフと、ライオンとの出会いやふれあいを描いた作品です。印象的なのは動物の絵のしっかりした描かれ方。そしてアフリカを体感できる風景。ジョゼフの父の元にやってきた商人の言葉を聞いた父の行動や、ジョゼフの気持ちも深く伝わってくるものがあります。百獣の王であるライオンは子ライオンたちの父でもあって、そしてやっぱり強くて大きい存在なんだな…と思わせてくれます。きっといろいろ利益を上げてきているだろう商人よりも、ジョゼフ親子のほうが豊かな人に思えました。図書館でたまたま手に取ったんですが、自分でも意外なほどに気に入って何度も読み返すことになりました。