星くず色の船のあらすじ・作品解説
星くず色の船は、1975年りぼんデラックス秋の号に掲載された、内田善美原作の日本の少女漫画である。 その独特の世界観が話題を呼んだ作品で、内田善美の代表作の一つでもある。そのあらすじは、主人公葵は、空に憧れ、空を飛ぶことを夢見ている少女であるが、両親に無理やり女子高に入れられてしまったことで、夢を諦めそうになっていた。しかし、翼を持つ少年、海広との出会いが葵の運命を変えてゆく。海広は翼を背中に持っているが、空を嫌い、飛ぶことから目を背けていた。というのも、海広の父は、海広が中学生のときに亡くなっており、父の死を悲しむ母のために、海広は自らの夢、宇宙飛行士になることを諦め医者になろうと決意していたのだ。少女と少年は互いに惹かれあい、夢に向かってともに歩き出すが、そこには挫折や嫉妬、様々な葛藤が二人の仲を引き裂いてしまう。大人への階段を徐々に上がっていく、少女と少年の爽やかで甘酸っぱい物語である。
