座敷女の評価
座敷女についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
座敷女の感想
ありふれた日常を破壊する不協和音。
ごくごく普通の大学生、森ヒロシが、隣家を訪ねてきた不気味な「サチコ」という長身の女と遭遇したことから始まるホラー作品です。サチコが一体何者なのかわからないまま物語は展開していきます。謎のままヒロシがサチコにつきまとわれ、自身や周りを破壊されていく姿はあまりにも残酷で、漫画の中からリアルに痛みを感じられるほど。いわゆる「ストーカーもの」という分類にはなってしまいますが、時間が経つにつれ凄さを増すのが、この作品が「ストーカー」という言葉が認知されるより前に描かれたものだということ。私が初めてこの漫画を読んだのは今から20年近くも前のことですが、その時感じた恐怖は今も褪せることはありません。